黒星を喫した琴光喜は、寂しげに車に乗り込み国技館を出る=両国国技館(撮影・吉澤敬太)
「大相撲夏場所12日目」(20日、両国国技館)
20日発売の週刊新潮による琴光喜の野球賭博疑惑報道の影響で、27日に予定されていた暴力団対策などを目的にした「反社会的勢力排除に伴う講習会」が延期された。この日、警視庁の担当者が協会を訪れて協議した。担当の陸奥生活指導部長(元大関霧島)は「こういうことがあったので、見合わせましょうとなった」と説明した。
この日は協会が琴光喜の師匠・佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と、琴光喜への恐喝に関与したとされる現役力士の師匠・阿武松親方(元関脇益荒雄)から事情を聴いた。2人とも弟子を代弁して記事を否定。琴光喜本人が場所後に事情を聴かれる可能性もある。初顔の北太樹に力なく敗れた琴光喜は報道の影響を否定。「土俵では集中できている。(相撲には)関係ない」と淡々と語った。
(2010年5月20日)