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丸川議員 鳩山首相に「ルーピー」のヤジ
参院本会議で21日、自民党の丸川珠代参院議員が鳩山由紀夫首相に対し「ルーピー(LOOPY)」とヤジを飛ばし、議場が一時、騒然となった。「ルーピー」とは、4月に米ワシントン・ポスト紙が首相を酷評する際に使った言葉で「愚か」などという意味。与党議員が一斉に反発し、丸川氏に対し「出て行け」などと声を荒らげた。
騒動が起きたのは、参院本会議が始まって30分が経過したころ。鳩山首相が地球温暖化対策基本法案の答弁に立った瞬間、丸川氏が元アナウンサーらしいよく通る声で「ルーピー!」と叫び、議場全体にその声が響き渡った。
首相は淡々と答弁を続けたものの、与党議員から一斉に「叩き出せ」「出て行け、おら」などの怒りの声。自民党の国対幹部から注意を受けた丸川氏は頭を下げたものの、その際に笑みを浮かべていたことで与党議員はさらに反発。「丸川出て行け」「いいかげんにしろ」などと声を荒らげ、議場が騒然となった。
騒ぎは約3分で収まり、丸川氏が退席することはなかった。
民主党の藤末健三参院議員は「丸川さんのヤジがひどいので、以前にも江田五月参院議長にヤジ禁止を提言していた。国会は政策を議論する場。ああいうヤジは品格を疑う」と話した。
これに対し、丸川氏は事務所を通じ「特にコメントすることはありません」とした。
「ルーピー」は、米ワシントン・ポスト紙の著名コラムニスト、アル・カメン氏が4月14日付の同紙コラムで首相を酷評する際に使った言葉で、「愚か」「いかれた」などと訳される。コラムは、核安全サミット後、各国首脳の外交を採点する形で書かれたもので、首相を「最大の敗者」などとも皮肉っていた。カメン氏は同28日付の同紙で「現実と変に遊離した」という意味だと解説している。
首相をモデルにした「ルーピーTシャツ」もすでに発売されているが、今年の流行語大賞にもノミネートされる?
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