琉球銀行の消費者ローンから融資名目に現金計950万円をだまし取ったとして、県警が詐欺容疑で元同行行員を逮捕していた事件で、県警は12日までに、同様の手口による数千万円の被害額を特定し、同容疑で13日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者が明らかにした。
同行の独自調査では、元行員が証明書を偽造して54人分の架空名義の口座を作成し、総額1億4808万円を不正に借り入れていたと発表しており、県警は被害額がさらに膨らむとみて調べていた。
那覇署と県警捜査2課は4月21日、証明書などを偽造して3人分の架空名義口座を作成し、同行の消費者ローンからの融資名目に現金950万円をだまし取った疑いがあるとして、詐欺容疑で同行の元行員で無職の〓野敏哉容疑者(51)=那覇市泊=を逮捕。家宅捜索するなどして、被害額などの裏付け捜査を進めていた。
県警の調べに対し「遊興費や借金返済のために使った」などと容疑を認めているという。
同行の発表では、すでに約5184万円は返済されており、残高約9624万円について返済を求める方針を示していた。
※(注=〓は「高」の旧字体)