夜間騒音はパチンコ店並み 国道2号訴訟判決幹線道路の騒音被害で国の賠償責任を15年ぶりに認めた20日の国道2号訴訟判決で、広島地裁の橋本良成裁判長は沿道の26カ所で夜間測定した鑑定結果に触れ「屋外で最大70デシベル以上だったのは23カ所で、中にはパチンコ店や1メートル離れた電動かんなの騒音と同じ80~90デシベルを示した地点もあった」と指摘した。 その上で、賠償が認められた住民36人のうち12人については、夜間の屋内騒音が平均45デシベル以上で、睡眠妨害になると判断。日中に屋外で平均65デシベル以上の騒音を受けた住民に比べ、1日当たりの賠償額を150円上積みして250円とした。 一方、国側の騒音被害防止措置については「遮音壁の設置などで、約8年かけて騒音を5~8デシベル低減させたが、大きな成果とは言い難い」と述べるにとどまった。 【共同通信】
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