太田市職員、駐輪場使用料着服で懲戒免職　群馬

　市営駐輪場の使用料計約３３０万円を着服したとして、群馬県太田市は１８日、市上下水道局水道工務課の男性主査（４２）を同日付で懲戒免職処分にするとともに、監督責任として、交通政策課長ら２人を減給１０分の１（１カ月）、市民生活部長ら５人を厳重注意処分にした。また、市長、副市長を減給１０分の１（１カ月）とする条例の改正案を６月定例市議会に提案する方針。

　同市によると、主査は交通政策課主任だった平成２１年４月から６月にかけ数回にわたり、同市東本町の市営駐輪場から集金した使用料計約３３０万円を自宅に持ち帰り、一部を遊興費に使用したという。主査は市の調べに対し、「３０万円ぐらいを飲食やパチンコに使った」と話しているという。

　２１年度の決算額の確認をしていた市職員が、納入額に不明な点があることに気づき、市で調査したところ、主査の行為が発覚。全額を返還していることから、告訴はしない方針。

　清水聖義市長は「二度と同じことが起きないよう、公金管理態勢の検証をし、管理を徹底したい」と話した。