宮崎県で家畜の伝染病、口蹄(こうてい)疫が広がっている問題で、宮崎県が避難させた種牛6頭のうち1頭が、口蹄疫に感染した疑いがあることが22日、関係者への取材で分かった。
6頭は、宮崎牛の冷凍精液の9割を担う主力の種牛。宮崎県から優秀な子牛が全国各地に出荷されて肥育され、「松阪牛」などのブランド名を背負って流通していることから、感染が確認されれば、全国のブランド牛に深刻な影響を与えそうだ。
6頭は感染を避けるため、種牛を管理する県家畜改良事業団から13日に、約20キロ離れた場所に隔離されていた。事業団には、冷凍精液の在庫が1年分約15万本あるという。