(交流戦、オリックス10−6阪神、1回戦、オリックス1勝、21日、京セラD大阪)選手として14年。2軍監督、コーチを経て監督を5年。野球人生の大半を阪神で過ごしてきたオリックス・岡田監督は古巣との初対決のことより、エース金子千の乱調にいらつき「(阪神のことは)見てないよ。自分のチームで精いっぱい」と話したが、胸の中には特別な思いが去来していたはずだ。
鳥谷、金本、新井…。相手の先発メンバーにはかつて苦楽をともにした教え子たちが並んだ。試合は序盤に大量8点のリードを奪いながら、2点差まで迫られる荒れた展開。終盤に強力な救援陣で逃げ切るスタイルは、阪神監督時代に築いた「JFK」と同じだ。
六回2死から投入した元エースの平野は、力強い直球で打者4人をねじ伏せ「嫌な流れを止められた」と語る。八回は昨季10勝右腕の岸田、九回はレスターが打者3人で締めた。
ただ、守りの野球を掲げる指揮官は、エース金子千の乱調を許せない。「先発が頑張らんと試合にならん」と怒って球場を去った。
坂口(三回に適時二塁打)
「とにかく走者をかえすことだけ考えた」
オリックス・清川投手コーチ(乱調の金子千に)
「ちょっと(不振が)続いている。次の登板までに整理しないと」