トヨタのリコール、電子制御が原因でない=米販売子会社社長の証言原稿
[ワシントン 19日 ロイター] トヨタ自動車(TM.N: 株価, 企業情報, レポート)(7203.T: 株価, ニュース, レポート)の米販売子会社のレンツ社長は、20日の公聴会を前に議会に提出した証言原稿で、大規模リコールにつながった意図しない急加速問題について、電子制御システムが原因ではないと確信していると述べた。
社長は、加速問題で09年10月─10年1月にリコールした車のうち、ほぼ半数にあたる350万台超の修理を終えた、としている。
社長は「われわれは対応の速い、安全性を重視した組織になるべく対策を講じている」と強調。「トヨタ車が顧客にとって安全でかつ信頼できるものであるよう、全社を上げて取り組んでいる」と述べた。
公聴会を行う下院エネルギー・商業委員会の一部の委員は、加速問題をめぐるすべての疑問が解消されたわけではない、と考えている。
この点についてレンツ社長は証言原稿で「(電子制御システム)が現実的シナリオで、意図しない加速を引き起こしたことを示す証拠は見つかっておらず、そうした証拠を示されたこともない」と述べた。
© Thomson Reuters 2010 All rights reserved.