20日の東京株式市場で、日経平均株価は続落し、大引けは19日に比べ156円53銭(1.54%)安の1万0030円31銭と2月15日以来、約3カ月ぶりの安値水準となった。政策対応への不信感がくすぶる欧州の財政問題が長引くとの見方から売りが膨らんだ。大引けにかけて円相場が上昇ペースを速めると輸出関連株への売りが拡大。一時187円25銭安の9999円59銭まで下げ、取引時間中としては2月10日以来、約3カ月半ぶりに1万円の節目を下回る場面があった。
午前中は1万円の節目が近いことが割安感を誘い、個人投資家などの買いに支えられる場面もあった。ただ、朝方に高かった上海の株式相場が下げに転じるなどアジアの株式相場が軟調に推移したことが徐々に重荷になった。韓国で発表された哨戒艦沈没の最終調査報告を受け、朝鮮半島に近い日本の「地政学リスク」が意識されたことも市場心理を冷やした。
内閣府が朝方に発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)速報値は市場予想の範囲内だったため特に材料視されなかった。
東証株価指数(TOPIX)は5日続落した。
大引けでの東証1部の売買高は概算で20億5150万株と4月23日以来の低水準、売買代金は同1兆5053億円と4月26日以来の少なさだった。値下がり銘柄数は全体の7割に当たる1185。値上がり数は393、横ばいは95だった。
円高への警戒感が強まったことでトヨタやホンダ、日産自が下げ、東芝、日立、ソニーも軟調に推移した。野村が連日で年初来安値を更新し、三井住友FGなどメガバンクも安かった。大京、三井不が売られ、業種別TOPIXでは「不動産業」が下落率で首位だった。一方、ファストリ、NTT、りそなHDが上昇。NKSJ、T&Dなど保険株の上げが目立った。
東証2部株価指数は5日続落した。ラオックス、アライドHD、AQインタが下落。半面、アーレスティ、稀元素、三菱総研が高く引けた。〔NQN〕
東証、日経平均株価、大引け、GDP、TOPIX、株式相場、韓国、売買代金、東京株式市場、円相場、長期化、続落、安値、円高、地政学リスク、上海、ホンダ、日産自、三井不、トヨタ、りそなHD、アーレスティ、ソニー、ファストリ、ラオックス、三井住友FG、AQインタ、NTT、アライドHD、東芝、NKSJ、T&D、三菱総研、日立、大京
日経平均(円) | 9,784.54 | -245.77 | 21日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 10,147.36 | +79.35 | 21日 13:13 |
英FTSE100 | 5,062.93 | -10.20 | 21日 16:35 |
ドル/円 | 89.80 - .82 | -0.08円高 | 22日 2:08 |
ユーロ/円 | 112.70 - .76 | +0.36円安 | 22日 2:07 |
長期金利(%) | 1.235 | -0.020 | 21日 15:07 |
NY原油(ドル) | 68.01 | -1.86 | 20日 終値 |
経済や企業の最新ニュースのほか、大リーグやサッカーなどのスポーツニュースも満載 詳細ページへ
日経ニュースメール(無料)など、電子版ではさまざまなメールサービスを用意しています。
(詳細はこちら)