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【ドラニュース】


森野と荒木、西武キラー

2010年5月21日 紙面から

森野に話しかける荒木(右)

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 難攻不落の城だって、弱点を突けば落ちるはず。21日は昨季沢村賞の涌井。22日はリーグ防御率トップの帆足との対決が濃厚。ともに非常に強固だが、涌井に対しては森野将彦(31)、帆足は荒木雅博(32)の両内野手という強力キラーがいる。

 「ホームランは覚えていますよ。すべての球種がいい投手。狙い球をしぼるというより、来た球に対応できるかどうかしかありません」

 チームでただ1人、涌井から一発を放っている森野が言った。06年6月13日、敵地で左翼席へソロアーチをたたき込んだ。狙うはその再現だ。涌井との対戦成績は4打数2安打の打率5割。この日の西武ドームでの練習参加は、主力は個人の裁量に任されていたが、自主的に参加。決戦に備えた。

 さらに分厚い城壁を誇るのが帆足。西武ドームでの中日戦は2戦2勝、防御率は1・20。涌井の2・00を上回る。そんななかでも、荒木は打ち込んでいる。14打数5安打で打率3割5分7厘。「状態のいい時に打っただけじゃないの」と笑うが、その状態アップへ向け、この日は意欲的に練習に取り組んでいた。

 通常は1度のフリー打撃を2度も敢行。「(遠征続きで)なかなか打ち込む時間がなかったからね。また打てるように、やっていかないと」。一時は3割超だった打率は2割4分8厘にまで落ちた。再び調子を戻そうと、必死にもがいた。

 森野そして荒木。彼らを突破口にして、涌井、帆足を落城させ、セ・リーグの天下取りへの足がかりにしたい。 (清水裕介)

 

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