菅家利和さんの再審無罪が確定した「足利事件」を教訓に、検察庁は全国に配置した重大事件を担当する、いわゆる「本部係検事」を集めた初めての会議を開いています。
「適切、かつ迅速に解明し、凶悪重大事件に厳正に対処することにより、検察に対する国民の期待と信頼に応えていただきたい」(千葉景子 法相)
「本部係検事」は、殺人などの重大事件について捜査の初期段階から警察と緊密な連絡を取り合うことなどを目的に、4月から全国の検察庁に配置されました。
初会議となる17日は、足利事件など最近の無罪判決を検証し、再発防止策について話し合っています。
検察庁では菅家さんを犯人と間違えた原因について、「虚偽の自白を見抜けなかった」ことなどを挙げていますが、初期段階から捜査に積極的に関与し、検察内部での連絡を密にすることで冤罪事件の再発を防ぎたい考えです。(17日13:14)