仙台戦で。
テーマ:浦和レッズ会社でPCを立ち上げ、yahooのヘッドニュースを見て驚いた。
どうやら仙台戦の事が問題になっているようだ。
問題点は主に以下の事柄。特に①が大問題らしい。
①仙台の外国籍の選手に向けた人種差別的な暴言。
②ペットボトルの投げ入れ。
③バスを取り囲んで卑猥な野次を飛ばす。
④椅子の破壊。
まず先に言っておくが、上記4点は全て許されるものではない。やった人間は猛省して欲しい(個人的には二度とスタジアムに来ないで欲しいと思う)。
その前提で個人的見解を。
①は後述。
②は特に無し。見たまんまで投げ込みはいかなる理由があろうとも×
③は本当ならば情けない。でも、あるスポーツ新聞がかなりセンセーショナル(悪意があるとも取れる?)書き方になっていて、あれだけ見るとみんなであの言葉を大声でコールしていた様に取れてしまう。
その場にいなかったから分らないけど、そんな全員で声を揃えてコールしていたと思う?
そんな事はありえないと思う。
④はいけない事だけど、私自身あのスタジアムに行ったことがあり、あの椅子はかなり壊れやすいと感じた。かなり弱いのだ。他のスタジアム同様の負荷をかける(まあ立ち上がる事自体良くない事なんだけど)と壊れる可能性はあると思う。
この記事の問題点は2点。
a)浦和サポだから壊したと読み取れる点(事実、他クラブのサポーターも壊している)
b)試合が不甲斐なかったから壊したと読み取れる点(仮に大勝していたとしても破損したと思われる)
そして①~④が複合的に合わさって、浦和サポ=凶悪というイメージが出来上がってしまうのだ。
最後に問題の①について。
人種差別というのは、他人種に対して差別を行うもの。代表的なのは黒人差別だろう。
FIFAでは人種差別的な事象があると、勝ち点剥奪等の厳格な罰則を求めると言う。
ここで「?」となった。
新聞記事が正しいとすると、仙台のリャン・ヨンギ選手に対して「人種差別」的な発言があったという。
もしこの記事が正しいとするならばおかしい。
リャン選手は国籍は違いこそすれ、人種は同じモンゴロイドだ。もし差別的な発言があったとしても、それは人種に対するものではなく、国籍に対するもの。よってこれは「差別」というより「偏見」というものだろう。
だからと言って許されるわけではないが、意味合いは大きく違うと思う。
これは我々日本人が「この日本人が~」と言われる種類のものと同類。昔日本人=チビで首からカメラを下げている」と揶揄されたものと同じ。「エコノミック・アニマル」という言葉もこれに当てはまるかもしれない。
一方、人種差別は「イエローモンキー」という様な事で、これは日本人だけにではなく、黄色人種全てに向けられたものだ。
となると、人種差別と同様の処分はちょっと間尺に合わない気がする。
例えばブラジル人がアルゼンチン人に対して抱いている感情。
アルゼンチンとイングランドの関係。
各種スポーツの大会で中国人が日本人に対して行う行為。
これは人種差別ではない。そしてこれら全て処分を受けたと言うことは聞いた事がない。
最後に念のため言うけど、侮辱を受けたリャン選手は非常に悲しかっただろう。それに対しては弁解する気持ちは無い。同じサポーターとしてとても恥ずかしいし、本人は本当に謝罪して欲しいと思う。
さて、どういう結論になるのだろう?
いずれにせよ、クラブに迷惑をかけた訳だから当該者はサポーターではない。