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北九州の小5自殺訴訟が和解 市「対応に適切さ欠いた」(2/2ページ)

2010年5月21日14時33分

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 控訴審で市は、担任の行為が体罰だったかは明確には認めないものの、一定の責任を認める方針に転じた。匠君の母和子さんは匠君の命日と同じ今年3月16日に子宮がんで亡くなり、和解を見届けることはできなかった。

 和解成立後、父昭浩さん(49)は記者会見した。和解条項には体罰について言及がないが、「自殺を防げなかったことの責任を認めている。これでよかったと思う。妻も和解を望んでいた」と評価。和子さんと匠君に向けては「これで終わったよと言いたい」と話した。

 市は和解に応じた理由について「担任教諭の体罰が認定されていないなど、今後の学校教育に影響を及ぼす内容となっていない」と説明する一方、「結果的に児童の自殺を防止できなかったことについて責任を感じる」とする北橋健治市長の談話を発表した。

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