2010-05-13 Thu
木曜日です。口蹄疫関係で相変わらず走り回りです。
午前中からある公益法人へ。この法人が基金を造成し、ボランティアに携わる人の経費をまかなっていきたいというご相談があり、会長さんや畜産業界の方、そして前のNPOみやざきの理事長だった松田慎介さんと打ち合わせさせて頂きます。
口蹄疫の現場において、ボランティアが足りているのか、足りていないのか、何が足りて何が足りないのか、かなり情報は錯そうしています。
確かに人員は充足してきました。しかし現場の声では殺処分する豚を追い込む人員や什器のオペレーターについては不足しているという切実な声もあります。
しかし農林水産部は防疫に手いっぱいです。私も事務局を通じ何度か話を聞きますが、そのような状況です。
確かに県も部を超えて人員派遣などの対応はしておりますが、例えばそのような人員派遣などはNPOなどを管轄する生活・男女共同参画課などで対応するなど、部を超えて最も得意とする部分は対応していくような取り組みも検討して頂きたいと思います。
今日、県が共同募金会と共同で口蹄疫に係る募金窓口を設置しました。私も多くの問い合わせを頂いており、東国原英夫知事にも直接お願いしておりましたので、これは私も少しだけ肩の荷が下りた感があります。
さて、今日は川南町の家畜改良事業団にある種雄牛6頭を特例で西都市尾八重に移すことになりました。
この5頭の精液から宮崎牛の約6割は生成されています。その意味ではこの6頭は宮崎の宝であり、どうしても守っていかなければなりません。
報道は事実関係を淡々と伝えた感がありますが、これは大変な決断なのです。もし、この種雄牛が感染していたら、そして移動する車から菌が飛散したら、西都市などいままで感染していない地域にも一気に広がる可能性すらあったのです。
もしそうなれば本当に政治的責任です。
以前東国原知事とお会いしたとき「政治生命を掛ける。」と言われていました。今回のことにそれくらいの決断があったことは、ぜひご理解頂きたいと思います。普天間問題で迷走する鳩山政権と比べますと高く評価できると思います。
そしてまた、受け入れて頂いた自治体の皆さんにも併せて敬意を表したいと思います。
状況はまだまだ長いトンネルです。夜中の12時過ぎ、事務所で作業しておりますとFAXがガタガタ鳴りだし、口蹄疫の新規発生を告げます。
皆さん頑張っておられます。消耗戦の様相です。私も今できることを、もう一度、意識しながら気合を入れ直して取り組んでいきたいと思います。
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