全銀協会長:ゆうちょ限度額拡大、改めて反対

2010年3月23日 19時40分

 全国銀行協会の永易克典会長(三菱東京UFJ銀行頭取)は23日の会見で、郵政改革でゆうちょ銀の預け入れ限度額引き上げが盛り込まれる見通しであることについて「官業は民業の補完に徹するのが大原則で、預け入れ限度額拡大はこれに全く反する」と反対姿勢を改めて表明した。

 金融市場が不安定になれば、暗黙の政府保証がある、ゆうちょ銀への預金流出が起きる懸念も指摘されており、預け入れ限度額拡大はその懸念を強める可能性がある。永易会長はこの点も踏まえ「(ゆうちょ拡大で)地方の中小金融機関は大きな影響を受ける。(預金流出などで)地域の金融仲介機能が大幅に縮小されれば、国民経済に負の影響を与える」と指摘した。

 一方、日銀の追加金融緩和策については「金利を押し下げる効果があり、景気対策にもなる」と評価した。【清水憲司】

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