NHK福岡のニュース 福岡放送局
北九州市 体罰自殺訴訟で和解
北九州市の小学5年生の男子児童が自殺したのは、担任の教諭からの体罰が原因だとして両親が北九州市などに損害賠償を求めた裁判で、市が自殺を防げなかった責任を認め、再発防止に取り組むことなどで福岡高等裁判所で和解が成立しました。
この裁判は平成18年に、北九州市若松区の市立小学校の5年生だった永井匠くん(当時11)が自殺したのは担任の女性教諭からの体罰が原因だとして両親が北九州市などに賠償を求めたもので、1審の福岡地方裁判所小倉支部は去年10月、教諭の体罰が自殺の原因だと認め、北九州市に880万円の支払いを命じ、市などが控訴していました。
この裁判は福岡高等裁判所で和解に向けた協議が続けられていましたが、市が学校内の一連の対応は適切さを欠いたとして、自殺を防げなかった責任を認めたうえで再発防止に取り組むことや、学校の管理下で起きた事故に対して災害共済給付金を支払う機関が2800万円を支払うことで、和解が成立しました。
和解について児童の父親の昭浩さんは「市は自殺を防げなかった責任を全面的に認めているので良かった。息子には無事に裁判が終えられたと伝えたい」と話しています。
05月21日 19時21分
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