05/21 19:35 更新
2006年、北九州市で小学5年生の男の子が自殺したのは教師の体罰が原因として、両親が市に対して損害賠償を求めた裁判で、市側が自殺の責任を認め、和解が成立しました。北九州市若松区の小学5年生・永井匠君は2006年3月、担任教師に胸ぐらをつかまれて叱られた後、自宅で首を吊って自殺しました。一審判決で福岡地裁小倉支部は、自殺の原因は教師の体罰と認定しましたが、市側は控訴していました。21日の協議で市側は、教師の行為を体罰ではないとする一方、「適正さを欠いた」として、自殺を防止できなかった責任を認めました。そして、両親側が一審判決と同じ2800万円を受け取ることで和解が成立しました。父親の昭浩さんは「釈然としないところはあるが、これで良かった」と話しています。