2010年3月22日 19時44分 更新:3月22日 21時8分
公明党の神崎武法元代表(66)=衆院比例代表九州ブロック=と坂口力元厚生労働相(75)=同東海ブロック=が任期途中で衆院議員を辞職し、政界を引退する意向を固めたことが22日、分かった。党内の世代交代を進める狙いがあり、両氏が辞職した場合、比例九州で遠山清彦前参院議員(40)、比例東海で伊藤渉前衆院議員(40)が繰り上げ当選する。
自公連立政権を支えた両氏の引退で、自民、公明両党の距離は一層広がるとみられる。
神崎氏は1983年衆院選で初当選し9期目。93年発足の細川護熙連立政権で郵政相、98年から06年まで党代表を務め、99年の自民、自由、公明3党連立政権発足にかかわった。月内にも衆院議員を辞職し、政界を引退する方向だ。
一方、坂口氏は72年に初当選し11期目。細川政権で労相、小泉純一郎政権などで厚労相を務めた。議員辞職は今夏の参院選後になる見通しだ。【田所柳子】