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階級上げない!長谷川、年内にもモンティエルと再戦
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会見中、骨折した右アゴに触れる長谷川
Photo By スポニチ |
骨折したあごを手術した前WBCバンタム級王者長谷川穂積(29=真正)が20日、退院後初めて神戸市内の所属ジムで会見。4月30日にWBO同級王者フェルナンド・モンティエル(31=メキシコ)に4回TKO負けして11度目の防衛に失敗したが「取られたものを取り返す」と階級を上げずに再起することを表明した。陣営は年内にもモンティエルと再戦したい意向だ。
長谷川は会見で「取られたベルトを取り返すことを一番に考えている」と4度も繰り返した。モンティエル戦は内容で優りながら4回に強打を受けてTKO負け。「再戦すれば勝てる」という思いが、バンタム級での再起宣言となった。真正ジムの山下正人会長は「できることなら年内。ノンタイトル戦を挟むことなくダイレクトで再戦したい」との意向を示し、長谷川も「自分はどこでもいい。メキシコでもラスベガスでも」と、再戦のためには自身初の海外進出も辞さない覚悟を口にした。
近年は12キロ前後の過酷な減量を強いられてきた。王座を手放したことで階級を上げる選択肢もあったが、「負けたままで終われる性格じゃない」と2階級制覇の夢は一時封印する。モンティエル戦で以前より減量に苦しまなかったことも、バンタム級にとどまる理由の1つだ。食事の管理を徹底し、長い時間をかけて体重を落としていく方法に手応えをつかんでおり、山下会長は「やり方を変えて、もう少しできるんじゃないかという感じがあった」と説明した。
モンティエル戦で骨折し、プレートを埋め込む手術を受けた右あごの経過は良好。6月下旬には練習を再開する見込みで「7月中にはスパーリングもできると言われた」という。既に毎朝、子供とランニングをするなど体も緩めてはいない。「必ずリベンジしたい。前に進むためにも避けては通れない。失ったものはベルトだけ。それはすぐに返してもらうから問題ない」。チャレンジャーとなった長谷川が、再戦へ向けて静かに闘志を高めていく。
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