20日夕方、沖縄県金武町の周辺で、アメリカ兵が訓練のためヘリコプターから宙づりになったまま、住宅地や高速道路の上空を移動しているのが確認されました。こうした訓練に対し、地元は中止を求めていることから反発が強まるものとみられます。
20日午後4時半ごろから5時半ごろにかけて、沖縄県金武町のアメリカ軍基地、キャンプハンセンの周辺で、アメリカ兵が訓練のため海兵隊のヘリコプターから宙づりになったまま、上空を移動しているのをNHKの取材班が見つけました。ヘリコプターからは1本のロープが垂れ下がり、兵士5人がぶらさがっていて、付近の住宅地や、近くの小学校の上空を行き来したり、旋回したりしていました。また、沖縄自動車道の宜野座インターチェンジと金武インターチェンジの間でも兵士が宙づりになったままのヘリコプターが上空を横切っていました。こうした訓練をめぐっては、先月、キャンプシュワブの地元の沖縄県名護市が危険な訓練だとしてアメリカ軍に中止を求めていて、度重なる訓練に地元の反発が強まるものとみられます。住民の1人は「学校や高速道路上での宙づり訓練は危険なのでやめてほしい」と話していました。