沖縄のアメリカ軍嘉手納基地に飛来している戦闘機が、国際的な批判が高まり、日本も原則使用を禁止しているクラスター爆弾を搭載して訓練しているとして、平和を訴えている団体が抗議集会を開きました。
クラスター爆弾は、数百の小型爆弾を広範囲に飛び散らす爆弾で、不発弾が深刻な被害を及ぼすなどとして国際的に批判が高まり、およそ100か国が使用を禁止する条約に署名し、日本も批准しています。こうしたなか、嘉手納基地に来て飛行訓練している山口県の岩国基地所属の戦闘機の中にクラスター爆弾とみられる兵器を搭載して訓練している機体があるとして、地元の議会が反発しています。20日は、沖縄平和運動センターが、嘉手納基地を見下す丘で抗議集会を開き、およそ120人が「クラスター爆弾の投下訓練を中止せよ」などと声をあげて抗議しました。クラスター爆弾をめぐっては、アメリカは、使用を禁止する条約を批准しておらず、外務省によりますと、在日アメリカ軍を日本側が規制することはできないということです。戦闘機の所属するアメリカ海兵隊はNHKの取材に対し、「保安上、弾薬の種類は公開しない」としています。