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2010-05-14

公式資料から見る今回の国の口蹄疫対策の流れ

農林水産省、防衛省の資料より、分かるところまで国の口蹄疫対策の流れをなるべく詳細に掲載。

本記事を元に、国の対応について、実際に問題があったのかどうか。問題がある部分があるとしたら具体的にどの時点で、どういった対応をしていればよかったのか等、皆様から指摘を頂き、冷静に問題を整理していけたら幸いと思っております。また、県の対応等についても、何か意見があれば指摘をお願い致します。県の対応については、下記HPを参考にしてください。

http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei_press.html

  • 5月17日追記:補足情報(児湯郡川南町、えびの市の対策について等)

児湯郡川南町のHPでは、擬似患畜の確認状況に関する情報提供があるくらいで、対策についての情報は確認できませんでした。県HPへのリンクは貼ってあるのですが、川南町口疫対策本部への問い合わせ電話番号も紹介されていません。

http://www.town.kawaminami.miyazaki.jp/information/inuform_2.jsp

一方、えびの市のHPでは、「口蹄疫まん延防止へのご協力を」というページを作成しており、まん延防止の為の情報やえびの市の対策についての情報が細かく書いてあります。

http://hpm.city.ebino.lg.jp/100512132229/


また、宮崎日日新聞が「激震 口蹄疫」という特集ページを作っており、一連の流れがよく分かるうえ、専門家コメントなど参考になる記事が多かったので、紹介します。

http://www.the-miyanichi.co.jp/special/kouteieki/index.php


口蹄疫の疑似患畜が確認され口蹄疫防疫対策本部が設置される。また、食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会第10回牛豚等疾病小委員会が開催される。

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100420.html

食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会牛豚等疾病小委員会(宮崎県における口蹄疫発生に関する審議概要)

http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/eisei/pdf/gaiyou10.pdf

農林水産政策会議が開かれる。この時点で、3例の擬似患畜を確認。同日、17時30分、4例目の疑似患畜を確認。

農林水産政策会議配布資料、口蹄疫防疫対策本部の設置について(注:PDF)より対応状況を抜粋

1.殺処分等

1例目については、殺処分及び埋却を完了。2例目については、殺処分を実施中。3例目は殺処分に着手。

3.発生状況の確認

周辺農場に対する異常の有無の聞き取り調査。
 第1例目農場から3.5km以内:異常なし(念のため2回目の聞き取り調査を実施。)
 他の移動制限区域内農場については、同様に調査を実施中

4.その他

(1)各都道府県に対し、管内の偶蹄類家畜の所有者等に対して、以下の事項を指導するよう通知。
 ・直ちに飼養家畜の異常の有無を確認
 ・異常があった場合、家畜保健衛生所等に連絡
 ・農場出入口での消毒など飼養衛生管理を徹底

(2)関係府省と十分連携を図りつつ、消費者流通業者等への正確な情報の提供。農政局・農政事務所職員が、消費者に誤解を与える表示の有無を巡回調査

(3)関係都道府県と協力し、感染源及び感染経路を究明。

5、6例目の擬似患畜を確認。

赤松農林水産大臣記者会見

宮崎県における口蹄疫発生に伴う関連対策を決定。

http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/100423.html

7例目の擬似患畜を確認。

ここまで、新たな擬似患畜は確認されず。宮崎県知事赤松広隆農相を訪問。

http://www.jacom.or.jp/news/2010/04/news100427-9050.php

赤松農林水産大臣記者会見

宮崎県における口蹄疫の発生に対する家畜共済の対応について


農林水産政策会議が開かれる。以下、会議資料の口蹄疫の対応状況等について(注:PDF)から抜粋

1.発生農場における殺処分等の防疫措置
 ・1〜4例目及び6例目は、防疫措置(殺処分、埋却、消毒)を完了。
 ・5例目は、殺処分を終了。27日中に防疫措置完了予定。
 ・7例目は、埋却場所を確保し、殺処分を実施中。

(参考)農林水産省等から宮崎県への支援状況

 ・防疫措置の技術的助言等を行う防疫専門家の派遣(20日から常時2〜3名:本省、動物検疫所等)
 ・殺処分等を行う獣医師の派遣(25日から6名:動物検疫所、26日から5名、今後15名まで増員:愛知県や静岡県など12府県)
 ・ 消毒作業等を行う防疫作業員の派遣(23日から常時4〜6名:九州農政局、家畜改良センター2.緊急消毒措置の実施
 県内全域への消毒薬の配布を終了。現在散布中。

3.周辺農場等における異常の有無の確認
 ・1例目周辺、半径3.5km圏内の農場について引き続き集中監視。
 ・移動制限及び搬出制限区域内の農家のうち、これまで約1100戸の聞き取り終了。
 ・発生農場の疫学関連農場の追跡調査を実施。(約320戸終了)
 ・他の都道府県における牛豚飼養農場の緊急調査を実施。

4.感染経路の究明
 ・殺処分等の防疫措置の完了した1例目牧場を対象に、口蹄疫疫学調査チームによる現地調査を29日に実施予定。

食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会第11回牛豚等疾病小委員会の開催。

http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/eisei/pdf/gaiyou11.pdf

8〜10例目の擬似患畜の確認を受け、第2回口蹄疫防疫対策本部の開催。隣接県全域での全額国庫負担による消毒薬散布、宮崎県における迅速な殺処分等の防疫措置を支援する獣医師などの増員等を決定。

山田農林水産副大臣が宮崎県口蹄疫防疫対策本部(宮崎県庁)を訪問。11例目の擬似患畜を確認。

赤松農林水産大臣記者会見

12例目の擬似患畜を確認。口蹄疫発生に伴う追加対策を決定。

http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/100430.html

12時00分、宮崎県知事が自衛隊災害派遣要請。それを受け、防衛省が約110名の自衛隊を派遣。

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/01a.html

13例目の擬似患畜を確認。

14、15例目の擬似患畜を確認。自衛隊の派遣、約110名(延べ約220名)

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/02a.html

16、17例目の擬似患畜を確認。自衛隊の派遣、約100名(延べ約340名)

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/03a.html

18、19例目の擬似患畜を確認。自衛隊の派遣、約100名(延べ約440名)

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/04a.html

20例目〜23例目擬似患畜を確認。自衛隊の派遣、約100名(延べ約540名)

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/05a.html

山田農林水産副大臣記者会見

24例目〜35例目の擬似患畜を確認。1〜7、9〜11、13、16、22例目については防疫措置が完了。

6日までに延べ577名の農林水産省職員や都道府県の獣医師等が発生農場や消毒ポイントへ派遣される。自衛隊の派遣、約100名(延べ約650名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100506_2.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/06c.html

食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会第12回牛豚等疾病小委員会が開催。以下、議事概要より抜粋。

・初発から2週間以上経過しているが、宮崎県での発生は半径10kmの移動制限区域(2箇所)の概ね3km以内に収まっており、風による広範囲なウイルスの拡散は考えにくく、人や車両等による伝播が否定できないことから、あらゆる可能性を想定し、引き続き厳格な消毒や農場内への出入りの制限を実施するとともに現行の発生農場での迅速な殺処分、埋却等による防疫措置を徹底すべきである。

36例目〜43例目の擬似患畜を確認の農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ639名)。自衛隊の派遣、約100名(延べ約750名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100507_1.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/07d.html

44例目〜49例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ709名)。自衛隊の派遣、約100名(延べ約850名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100508.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/08a.html

50例目〜56例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ782名)。自衛隊の派遣、約100名(延べ約950名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100509.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/09a.html

赤松農林水産大臣が宮崎県を訪問。57例目〜67例目の疑似患畜を確認。

農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ864名)、自衛隊の派遣、約100名(延べ約1040名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100510_1.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/10b.html

赤松農林水産大臣記者会見

68〜71例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ952名)、自衛隊の派遣、約130名(延べ約1190名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100511_1.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/11c.html

72例目〜76例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ1247名)、自衛隊の派遣、約160名(延べ約1370名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100512.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/12c.html

郡司農林水産副大臣記者会見

77例目〜86例目の疑似患畜を確認。自衛隊の派遣、約180名(延べ約1,550名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100513_2.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/13b.html


87例目〜91例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ2,084名)。自衛隊の派遣、約160名(延べ約1,700名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100514.html

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/05/14d.html


赤松農林水産大臣記者会見

92例目〜101例目の疑似患畜を確認。内1例は、高鍋町の(社)宮崎県家畜改良事業団(308頭)で疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ2,458名)。自衛隊の派遣、約170名(延べ約1,870名)

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100516_1.html

102例目〜111例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ2,803名)。自衛隊の派遣、約170名(延べ約2,040名)

平野官房長官が宮崎県を訪問。

http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=3833


  • 5月17日

平野官房長官、農林水産省の山田正彦副大臣を長とする対策チームを編成し、現地に常駐させるよう指示。鳩山首相、口蹄疫被害への対応として、2010年予算予備費から1000億円を充てるよう指示。口蹄疫防疫対策本部の本部長が農相から首相に格上げし、会合を開く。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ3,248名)。自衛隊の派遣、約170名(延べ約2,210名)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100517-OYT1T00612.htm

赤松農林水産大臣記者会見

112例目〜131例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ3,696名)。自衛隊の派遣、約170名(延べ約2,370名)

宮崎県知事が「非常事態宣言」を発令。

食料・農業・農村政策審議会 家畜衛生部会 第13回牛豚等疾病小委員会の開催。

政府が、口蹄疫の発生地から半径10キロ以内のすべての牛や豚などを対象に、ワクチンを接種したうえで20万頭以上を処分することなどを柱とした新たな対策を決定。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100519/t10014545621000.html

赤松農林水産大臣臨時記者会見

132例目〜146例目の疑似患畜を確認。農林水産省職員や都道府県の獣医師等の派遣(延べ4,121名)。自衛隊の派遣、約170名(延べ約2,540名)

えびの市では、5月13日の疑似患畜4例目(えびの市内)確認以降、ここまで新たな確認は無し。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/syh_soti.html

・1〜36、39、41〜46、48、53、54、65、66、68、69、72、73、83、108、119例目については、防疫措置(農場の家畜を殺処分して埋め、農場を消毒する)を完了。   
・37、38、47、50、51、67、71、77、111例目については、農場の家畜の殺処分まで終了。
・101例目については、殺処分を実施中。
・40、52、56〜59、61〜64、80、85、87、89、90、124例目については、埋める場所を確保。今後殺処分する予定。   
・49、55、60、70、74〜76、78、79、81、82、84、86、88、91〜100、102〜107、109、110、112〜118、120〜123、125〜146例目については、今後埋める場所を確保し、殺処分する予定。

alfaalfa 2010/05/16 15:46 >Hirame 氏
国の対応云々について、指針を読めば明らかに現地の動きについての項目が多く、技術・知識的な支援国を主に書かれています。要請を受けて不足分をフォローするような形ですね。「殺処分、死体処理、消毒、汚染物品の処理等に必要な人員、資材、薬品等の準備並びに関係機関及び関係団体への連絡は、現地対策本部で実施する。」「防疫措置の遅延によりまん延の拡大が見込まれる場合には、発生都道府県は、動物衛生課の調整の下、他都道府県の家畜防疫員等の派遣要請を行う。」等の項目からも見て取れます。

組織として現地対策本部、都道府県対策本部、中央対策本部という形になっています。

考えてみれば、現状押さえ込みは成功しているように見えますが。関係者は別としてネットなどでは、九州全滅、本土上陸等騒がれていたと思います。そういう場合に備えるのが中央ではないでしょうか?
現地が対応に当たる。そのバックアップが都道府県、さらにそのバックアップが中央。現地から中央の指示をいちいち仰いでいたのでは明らかに効率が悪いですし、現地と中央が別々に行動しても指揮系統が二つできてしまいます。現地にできるだけ大きな権限を与えて対処にあたるというのは合理的な仕組みだと思います。

21日の宮崎県知事のブログにも「引き続き、家伝法に基づき、国や関係機関・団体等と一体となって、迅速な初動防疫、蔓延防止対策に全力を挙げている。」
とあります。危機管理というならば、重要な点だと思いますが国と現地が協力してということでしょう。これをあえて別々に考える意図がイマイチ見えてこないのです。

また、国にしても事にあたる大きな力(物理的なもの)を有しているわけではないでしょう、中央としてできることは各都道府県、各組織と調整をつけて宮崎に投入する程度のものでしょう。そしてその権限の多くは都道府県に認められているようです。国の対応の問題点を考える上では、現地で何ができなかったのか、国に何ができたのか?という視点も上では欠かせません。また、大臣は超人でも専門家でもあるわけがなく、現地から上ってきた現状の仕組みでは現状対応できない政治的判断を下す立場の人間でしょう。最終的な責任を負う立場でもありますが。

そういう意味では消毒薬というのは国にできた可能性の一例でしょうか。
情報のやり取りの失敗が問題視されていますが、そこは別の問題として、防疫の話に限って考えるならば、消毒薬等にかかった費用は国が全額、その他の費用と合わせて後払い。システムとしては1度国を通すよりは合理的です。国は備蓄を持たず。都道府県に備蓄の義務がある。ここまでが前提の話。

 で、韓国、中国でも口蹄疫が発生していて消毒薬そのものが品薄。アイルランドの火山の影響で輸送も滞る(商品あったのか?なかったら滞るも何もない)。等の不幸もかさなり、現地で入手困難(あくまでネットソース)との話。
 であれば、現地対策本部から中央に入手困難という連絡が行くわけで、では国として消毒薬を確保する方法がなかったのか?例えば、市場じゃなく国レベルでのやり取り(多分無理)とか各都道府県の備蓄分の一部を宮崎に回させる等。特に都道府県の備蓄分を提供させるというのは国ならではのできることだと思います。
 しかし、消毒薬が足りなければ実際作業ができないわけで、慢性的に不足しているのであればもっと大きな騒ぎになっていると思います。実際はどのように決着したのでしょうか?。また、備蓄分を出させるなら議員レベルで普通に能力やパイプあれば1.2都道府県くらいからは提供受けれるでしょう。大臣なら、大臣ダメでも総理ならそのような強制ができる可能性が高いので、そこに迫ればいいわけですが、その要請をした人がいて断られたということでしょうか。そのあたりの事実関係を自分は把握していません。

対応を問題にするならばまず、何処にどういう権限と責任があったのかをまず明確にすること。次に、その権限の範囲内で対応が可能だったのかどうか。不可能だった場合は何処が対処すべきだったのか、それは可能だったのか。等が問題になると思います。


>農水省管轄以外での情報収集も指示も何一つと言っていいほどしてませんでした>からね。あの対策本部は何だったんでしょうか。
まぁ、わかりやすい例でいうなら、学校が生徒の家庭環境をチェックするとした場合、教師が家庭訪問して、学年主任なり、学校に上りますよね。いきなり学年主任や学校が組織として家庭訪問というのも・・・。

>災害は偶然の産物ではないとよく言いますが、自治体の初動遅れに政府の怠慢が>重なりこのような現状になってしまったということでしょうなぁ。んー断定はな
初動の自治体の責任という点は少々早計かと思います。確かに自治体の下部に問題あったのでは?と自分も見てはいますが。初動の押さえ込みとしてはエリアが拡大していないので充分成功していると考えています。また、問題視しているのは感染拡大とは少し違った視点です。

下部組織で問題視している点は宮崎家畜保健衛生所です。宮崎県の公表資料
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00032.html
最初のものを見るとご理解頂けるとおもうのですが、4月9日の時点で、何の鑑定依頼があったのか。しかも、その結果が「口蹄疫とは考えにくいため、経過観察とした。」です。口蹄疫が発生しているからこういう書き方になったのかと、以来が口蹄疫かどうかの鑑定だったのか、という二通りが考えられますので断定はできませんが、”口腔内にび爛”とあることからもこの書き方では前者ととった方が自然ですよね。さらに複数に伝搬しだして17日に病性鑑定を開始した結果が、19日。「イバラキ病等の類似疾病について、全て陰性を確認。このため、口蹄疫も疑われるので」になるわけです。

2000年の際には、宮崎家畜保健衛生所では鑑定を行わずに農林水産省の組織へ連絡が行っています。今回発表を見る限り、は2009年に検査棟もでき、宮崎家畜保健衛生所で検査を行ったように見受けられます。この間の連絡体制や報告がどうなっていたのかという点は問題でしょう。ただし、連絡体制については指針を読無限りファックスで送信し記録が残る仕組みのようなので、後に検証される事になるのではないかと思いますが。

生物災害備え 宮崎家畜保健衛生所に検査棟
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=14985


組織としての問題点は上記のように見ているのですが、、豚の感染期間10.6日ということを考えれば16日・17日には豚に感染しているわけで、感染を最小限にというのは無理な話。10年前の対応と比べようにも、検査を始めた時点で10年前以上の被害は確定していることになります。牛の潜伏期間6.2日ほどなので、27日のえびの市での発症は防げた可能性もあるかも知れませんが、難しいでしょう。また、豚に感染してしまうと防疫が困難との専門家の指摘もあるようです。
問題を考える時に潜伏期間のことが無視されすぎているとも思います。

と、潜伏期間や病性まで調べれば今回の対応はまずまず成功していると見れます。
2000年の対応では要請の検査結果から二日後の委員会で疑似患畜と決定しいますが、今回は陽性判定で行動を開始しています。

最後に、感染の拡大についてですが、下記の病性についての資料と、宮崎県か農水省の6例目の詳細を見比べればご理解頂けると思います。

口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/FMD/sousetsu1997.html

長くなりましたのでここで1度切ります。6例目の何が問題なのかという説明が必要でしたら、その点も書かせていただきます。

alfaalfa 2010/05/16 15:55 最後に、感染の拡大についてですが、初動の自治体の責任という点は少々早計と述べた理由でもあります。下記のの病性についての資料と、宮崎県か農水省の6例目の詳細を見比べればご理解頂けると思います。

訂正です。orz
長くなったので後半走り書きしたら漏れました。

p__o__np__o__n 2010/05/17 11:49 消毒薬は農水省のプレスリリースで自作マニュアルが載ってますよ。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/shoudoku.pdf

そもそも特定の消毒薬にこだわるのが間違いだと思うんですが。

benitomoro33benitomoro33 2010/05/17 17:09 移動する人や車を通じてウイルスが広がっている可能性が高いということですが、00年の時は、擬似患畜が確認されて直ぐに交通規制や、検問が行なわれていたようですが、今回は、26日になってやっと感染疑い農場周辺を通る県道307号尾鈴川南停車場線の一部区間(1・5キロ)を一時封鎖しています。この交通規制のタイミング、やり方について、皆様はどう思われますか?

http://www.the-miyanichi.co.jp/special/kouteieki/index.php?id=176&paging=9

@@@@ 2010/05/17 18:59 自分は宮崎の地理には詳しくないので、その道がどういう所のなのかはわからないが、宮崎県公表の資料によれば消毒等の移動制限なんかは即設置されている模様。その内容については判断できる知識を有せずって感じですね。しかし、現地対策本部の人なら何処を制限すべきかは理解されていると思います。

4月20日http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei02.html
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00032.html
4月27日 えびの市での感染を受けて
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei23.html

口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針により。
2 移動の規制及び家畜集合施設における催物の開催等の制限

家畜及びその死体等の移動の規制及び家畜集合施設における催物の開催等の制限は、本病のまん延防止を図る上で極めて重要な防疫措置であり、関係者の理解と協力を得て効果的に実施する。

(1)発生地は、法第15条の規定に基づき、通行の制限又は遮断を行い、予備的消毒、家畜の殺処分その他病原体の拡散防止のための応急的な防疫措置が終了するまでの間、人を含めすべての物品の移動、搬入及び搬出を禁止し、又は制限する。

(2)移動の制限等の規制は、法第32条第1項、第33条及び第34条の規定に基づき、都道府県知事が規則を定めて行うことを原則とするが、制限が広範囲の地域に及ぶ場合等必要があるときは、農林水産大臣が都道府県知事に対し、これらの規制措置を実施すべき旨を指示し、又は法第32条第2項の規定に基づき、自ら区域を指定し、家畜及びその死体等の移動を制限する。

benitomoro33benitomoro33 2010/05/17 19:35 >@@さん
ちょっと私の言葉足らずでした。確認農場を中心とする半径10kmが移動制限区域になっているのは承知しておりますが、私が伺いたかったのは、その円内での交通規制についてです。


00年の時には、発生農家の半径50mの通行遮断を1日かけて行なっているんですが、今回はそういったことはしていないようなんです。場所によって可能、不可能があるかもしれませんが、もっと厳格に交通規制をしていれば、もう少し被害が少なく済んだのではないかと思い、皆様にご意見をお伺いしたということです。

@@@@ 2010/05/17 23:27 >benitomoro33
いえ、こちらの書き方が悪かったようです。道路当の情報をもっていないのでとりあえず、わかる範囲で制限区域を書いたのですが、かえって紛らわしくしなったようです。

alfaalfa 2010/05/18 01:21 ※25日14時から疑似患畜発生農場を中心として
※半径50mの地域の通行遮断
※同半径20kmの地域(12市町村)の移動制限及び
※同半径50kmの地域

これですね。推測ですが、(今の指針は16年公表なため)
通行の制限又は遮断
「発生地及びその周辺に限定。72時間以内。(応急的な防疫措置、すなわち、予備的消毒、家畜の殺処分、その他病原体の拡散防止のための当面の措置が完了するまでの期間とする。)に限定する。
関係市町村の協力を得るとともに、管轄の警察署長に対し周辺の混乱防止について協力を要請する。」

ということで、処理時間なのではないかと推測します。
少し調べてみただけですが、今回確かにそういった記述は発見できませんでした。さすがに、今の段階で電話かけて聞く訳にもいきませんし今回処分時にどういう方法を採っているか微妙ですね。

今回の場合ウィルスの潜伏期間が(牛6.2日 豚10.6日)感染ウイルス量が少なければ長く、多ければ短くなので、豚の発症が27日感染が16日前後と予想されるので・・・確実とはいえませんが、50mの制限でもあるのと無いのでは全然違かもという気はします。少なくとも5月の被害は多少なり防げるのでは?と・・・。
えびの市での発症が27日感染が机上の計算では20日21日付近なので、もしそのとうりなら、えびの市への拡大は防げた可能性も。

また、制限区域も今回は10km20kmとかなり狭く設定されていますね。結果見る限りは妥当なのかもしれませんが・・・。

讃 2010/05/18 10:08 県知事オフィシャルブログ、5月6日分の「現在の状況」では、
「現場での対応としては、農場間の人や物、車等の行き来はストップしているし、その消毒等も徹底して行なっている。」とされていますね。

一方で、農家個人ブログでは他農家との接点を持つような記述を見かけたこともありました。
私の思い違いかもしれませんが。


田舎に住んでいると割と良く見かけるのですが
気になるのは、デイサービス(高齢者を日中預かるサービス)です。
デイサービスでは、各個人宅の玄関先まで迎えに上がります。
(足腰不自由な方もいるためです。)
こうしたデイサービスの施設では、インフルエンザ、ノロウィルス等にはとても敏感な対応をとっています。
私は現地の人間ではないので、コウテイエキの対応についてはわかりません。

benitomoro33benitomoro33 2010/05/18 17:36 皆様、ご意見ありがとうございます。

現段階では、実際にどのような措置が取られていたかは、はっきりとしたことが分かりませんね。NHKのニュースによると、一般車両については今まで消毒がされていない状況だったようです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100517/k10014476231000.html

グリペングリペン 2010/05/18 19:50 >現段階では、実際にどのような措置が取られていたかは、はっきりとしたことが分かりませんね。

同感です。

>農政局・農政事務所職員が、消費者に誤解を与える表示の有無を巡回調査

これについてだけは、赤松大臣が実に具体的な結果を発表なさっているので大変わかりやすいのですが、それ以外については具体的な内容がわかりませんね・・・。

自民党が提出し、山田副大臣が「既に実施している」と答弁された42項目の提案(5月6日に6項目付け足されて、計48項目)の内容があれば、何がなされ何が足りないかが分かりやすいかもしれませんが。

しかし、マスコミは一斉に報道を始めたと思ったら、さっそく現場を無消毒で踏み荒らした模様ですが・・・。
「現場での取材は厳に慎むようにしてください」との依頼はまだ生きているはずですが、それを厳密に守っていたことが報道を控えていた理由・・・というわけではなかった、ということなのでしょうか。
そうなるとなぜ先週月曜日あたりまで報道を控えていたのかが、また大きな疑問になってしまいますね。

alfaalfa 2010/05/18 23:49 50mの制限区域の件は、やはり処分中の封鎖みたいですね。
資料見る限り、処理が完了した時点で解除しているようです。
警察と協力して等の記述あるので警察の協力とかいるみたいですね。

2010年について、相変わらず不明なんですが、上記の理由から処理中の処置。
で、コレってやったら拡大防げるとかそういう話じゃなくて、やらないと感染拡大させるんじゃ?みたいな気がしてきました。ウイルス源に突貫作業なので空気かき回しちゃいますし・・・。

チャットか何かで現地リポートしてた人もいたみたいだしなぁ。

で読売の記事で宮崎家畜衛星保健所とかでてるけど
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100518-OYT1T00016.htm 
前からまあ、疑問視してたからやっぱりなという感じです・・・。

まぁ、宮崎県のダ一方と指針を下記の部分辺りからどういう処理が決まってたか図にでもしてみるとわかると思います・・・。

ここの最初に投稿したコメントの最後の方に少しだけ書いておいた6例目も指摘されてますしねぇ・・・。
ただ、2000年の際も一頭の段階では口蹄疫疑わず、伝搬してから連絡しています。なので一匹の段階では許容できるレベルなのですが、複数の感染の段階で、農水省の方に報告する決まりになっているはずなんです。そして、疑わしい時は動物衛星所で検査になるはずで、報告が国に回ってない以上、家畜衛星保険所が明確に口蹄疫を否定し、その報告が県に上ってるはずなのです。

とりあえず、細かな点は指針を指針と宮崎県の公表資料を見比べてみてください、で準を追って手順を見ていくと・・・。


(ア)特に次に掲げる場合には、至急、動物衛生課に電話で連絡するとともに、
(2)のアの調書をファクシミリ等で送信する。
a 発症家畜が複数である場合
b 発症後数日で群内に広がりがある場合

宮崎県公表の資料1
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00032.html

口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_bousi/pdf/fmdsisin.pdf

都道府県は、偶蹄類の家畜(牛、めん羊、山羊、豚、水牛、しか及びいのししをいう。以下同じ。)の所有者に対し、常日頃から家畜の状態を観察し、口腔や蹄などに水疱の形成等の異常が見られた場合には、直ちに獣医師の診察を求めるとともに、家畜保健衛生所に通報するなど、早期発見、早期通報に努めるよう指導する。

kakazuzukakazuzu 2010/05/18 23:50 口蹄疫に関して調べているうちにここにたどり着きました。
政府の行っている支援について、私自身誤解していた部分(特に自衛隊派遣の前後関係の部分について)があったことに気づくことができました。有益な情報ありがとうございます。

ただ、いくつか納得がいかない部分があるので、コメントを残させてもらいます。

まず、自衛隊の派遣の部分についてなんですが、延べ人数でブログをまとめられていますが、ここはその日に派遣した人数の記載、もしくは、延べ人数との併記のほうが的確であると考えられます。公式発表でもそのような記載になっていると思いますし、延べ人数は口蹄疫が進行している間はあまり意味のない数字に思えます。実際の派遣規模に対して人数が過大評価されやすくなるのがその理由です。実際現場では人手が足りていない状態のようです。その日の派遣人数を記載されたほうがわかりやすいのではないかと思われます。

また、マニュアル通りに最低限度の対策は進めているということは理解できましたが、今回の強毒性の口蹄疫に関しての政府の認識の甘さは隠せないものであると思います。日本の畜産業の危機だという認識を持って、大臣がリーダーシップをとって解決しようとはしておられないということもこの記事から確認できました。27日に大臣に知事が陳情を行った時点で、大臣が非常事態宣言の進言と国の口蹄疫防疫対策本部の機能強化、本部長を首相へ格上げ、さらに激甚災害指定による自衛隊を主にした被害地域に対しての人員の増強へ向けた動きが行われるべきだったと思うのですが、いかがでしょうか?

マニュアルでは県が主導であり、国がバックアップをとるという形ではあるのでしょうが、私はその国の畜産業を滅ぼすとも言われる口蹄疫の場合は国が主体となって動くべきであったのではないかと思っております。

駄文ではありますが、一読していただければ幸いです。口蹄疫の対策についてこれからもわかりやすいまとめをされることを期待しております。

グリペングリペン 2010/05/19 01:27 >読売の記事で宮崎家畜衛星保健所とかでてるけど

その記事、当初は最後に

口蹄疫は、早期に家畜の移動制限などを講じる必要があり、口蹄疫に詳しい後藤義孝・宮崎大教授(家畜微生物学)は「県が3月の時点で徹底した消毒などの対策を取っていれば、ここまで感染は広がっていなかった可能性がある」と指摘している。

という文面があったのですが、今見るとこの部分が削除されていますね・・・。
何か問題があったのでしょうか。

alfaalfa 2010/05/19 02:02 >kakazuzu氏
>マニュアルでは県が主導であり、国がバックアップ
とあるので、自分宛でもあるかと判断しました。

自分の考えではあくまで、現地、都道府県、中央で1つの組織です当然、効率的に行動するために役割分担があると思います。政府というレベルで考えるなら指針でカバーできない部分や、実際の対応とは別の補償とかその他政策だと思います。大臣は対策本部に属しているので、政治的判断と現地対応両方に責任がある立場でしょうが、そういう意味で本部長を首相に格上げってことは可能な限り最大限の政治判断が”可能”程度のことでしょうか。なんせ鳩ですし・・・あまりアテにはできませんね。

実際現地対策で何かをやろうとするなら、防疫的な問題なら、現地の要望、状況が重要なわけですし、震災などの際によく言われることだとは思いますが、ボランティアも現地の受け入れ態勢整ってなければ、邪魔になることもあったり、物送れば何でもいいってわけじゃないといった話もあります。それなら、現地にできるだけ大きな権限を持たせるというのは、利にかなっていると思います。

結局、国にどんな要請が来て、どんな対応が可能なのか、それにたいしてどういう対応をするのか、したのか?あたりがわからないと自分には断言しかねます。

あと、マニュアルどうり最低限というのは多少誤りがあると思います。
口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_bousi/pdf/fmdsisin.pdf
を1度読んでみることをこの問題に関わる人にはいつも提案させていただいているのですが、かなり詳細でこれ以上どう対応する?と言うのが感想です。このと通りに対策を進めて、何故拡大するのか?と不思議に感じるくらいではないでしょうか?

ここまで拡大すると、既に現場では指針どうり動けていない可能性が大だと思います。人手不足も何か新しい手段を講じるための人手というより指針を守るための人手不足という問題も起きてそうですが。

と考えていますので、公表されている資料だけでで判断した場合、連休の中頃からならまだ理解できるのですが、なんで4月の段階で大騒ぎするのかは今の段階で考えても疑問です。結果的に報告の遅れ等あるようなので、その認識の方が正しいのですが・・・。
実際発生した口蹄疫を押さえ込むためのマニュアルですし。

最後、国の対応が甘いという話については、断言は避けますが、甘い感じはしています。(何ができて何が可能だったのかという部分がわからないので断言は避けますが。)
実際、外遊のメキシコEPA等は重要だと思うのですが、キューバとか・・・ですし、代理の引継ぎ云々、消毒薬等確保の支援、などなど、問題あるかもしれない点は幾つも浮かびます。

benitomoro33benitomoro33 2010/05/19 17:08 >kakazuzuさん
>>自衛隊の派遣の部分についてなんですが、延べ人数でブログをまとめられていますが〜

ありがとうございます。ご指摘通り、その日に派遣した人数も記しておきました。

>>27日に大臣に知事が陳情を行った時点〜

「もっと早く〜していればよかったのでは?」と問われたら、それはその通りでしょうねと答えるしかありません。ただ、もっと早く〜していればということは後から幾らでも言えてしまいますし、現時点で国だけ槍玉にあげるのも早計ではないかと思います。

大臣や副大臣の会見を読みますと、制限区域内で感染が続くのは想定の範囲内で、制限区域外、県外に出なければ緊急事態とはいえないという認識で対応を考えているのだろうということが窺い知れます。17日の動きというのは、16日に初めて1例目の移動制限区域外での擬似患畜が確認(101例目の家畜改良事業団を指す)されたのと、なかなか防疫措置が進まないことを受け、ここで初めて緊急事態という認識をしての判断だったのではないかと考えます。

なので、このような認識を持っている大臣からすれば「今までの対応は間違っていない」となるのは当然といえば当然であると言えます。争点としては、この認識の是非についてがあるかと思います。

alfaalfa 2010/05/19 22:04 >グリペン氏
>>口蹄疫は、早期に家畜の移動制限などを講じる必要があり、口蹄疫に詳しい後藤義孝・宮崎大教授(家畜微生物学)は「県が3月の時点で徹底した消毒などの対策を取っていれば、ここまで感染は広がっていなかった可能性がある」と指摘している

さすがに、マズイと思ったんじゃないですか?指針知ってれば、農水省に連絡、動物衛生研究所で検査。 陽性なら対策本部ができる。といった流れになるはずなので・・・。県が徹底消毒というよりも初動が始まっちゃいます。

もしくは、犯人探しが良くない方向へいく可能性が。自殺者出る可能性だってありますしね。読売の記事みるまでは自分もこの話ぼかしたりしてましたし・・・。

でもこの問題って、獣医の問題じゃなくて、複数に伝搬した場合は国への報告義務があるじゃないか?、って問題だと思うんですけどね・・・。マスコミも指摘する点が微妙です。

報告してないってことは、明確に否定してるってことでしょうし。

グリペングリペン 2010/05/19 22:29 alfa様

私としてはおそらく
>もしくは、犯人探しが良くない方向へいく可能性が。
こちらの理由で削除された、という可能性が高いと思いたいです。
もしくは後藤教授から何らかのクレームが来た可能性もありますね。

読売の宮崎家畜衛星保健所の記事ですが、
本日、朝日がほぼ同じ内容を記事にしています。

http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY201005180565.html

こちらの方が冷静かつ詳細な内容になっていると感じます。
今回、口蹄疫の報道に関しては、朝日系列はかなり良い仕事をしているように思います。

benitomoro33様の
>ただ、もっと早く〜していればということは後から幾らでも言えてしまいますし、
に同感です。

ワイドショーの内容が「獣医のせい・県のせい」という方向にシフトしつつあるように思われます。
BSE騒動時の獣医師の自殺、鳥インフルエンザ騒動時の浅田農産会長夫婦自殺のような悲劇が二度とおこらぬよう、祈るばかりです。

カーバンクルカーバンクル 2010/05/19 22:44 >benitomoro33さん

農水省政務三役の外遊等には触れていないのは、印象の操作が目的ですか?赤松農相だけが居なかったわけではありませんよね。
赤松農相は帰国の翌日、栃木県で選挙応援をしてましたね。
そこまで書けとは言いませんがね。
野党自民党が三度にわたって意見書を出しておりますが、これは書き込むとまずいから書いていないのでしょうか?それとも他の意図があって書いていないのでしょうか。

カーバンクルカーバンクル 2010/05/19 23:34 2010年5月19日 衆議院外交委員会
小野寺議員の質問から
キューバ・コロンビア・メキシコ歴訪の真の目的が、日本国の現役閣僚としてキューバのカストロ議長に会うことにあったと炙り出された模様
コロンビアとメキシコでの成果は「実務者協議で進めることを確認」という大戦果
岡田外務大臣と農水省次官の言い訳がとても苦しそうでかわいそうでした。

alfaalfa 2010/05/20 01:29 >グリペン氏
なるほど、症状が教科書どうりじゃないんですね。
まあ、こういった能力的な問題はバラつきも当然あるわけですし、絶対見落としたらダメってレベルの見落としが無い限り責めれないかと。
ただ、指針にある報告義務はやはり気になる点ですね。

それよりも、朝日の記事で1つ疑問点が解決しました。
口蹄疫やはり普通に治る病気なんですね。2000年の口蹄疫検索かけていた時に、「ほっとけば治る病気」とか「闇ワクチン」なんて単語を見かけていたので・・・。もっとも、清浄国ってシステムがあったり、感染耐過でキャリアになったり、産業動物としては成り立たなくなるから、処分することにはかわりないんですけど。

しっかし、今更ながらに「特定家畜伝染病防疫指針」で感染止まらなかったのが不思議ですね。防疫っていっても10年前だってこんなもんですしね。
http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/FMD_JP/back1_49.htm

>カーバンクル
政治的な問題の絡む判断は管理人の人にも難しいんじゃないですか?政治的立ち位置が決まってれば別ですけど。

個人的にはキューバとか日本との関連性も行く意味も疑問ですね、帰国後の選挙応援も。本人が動くことで問題が大きくなるの避けるとか仮に考えててもそれなら大人しく政務こなしてろって話ですし。

ただ、メキシコのEPAは経団連からもちょくちょく要望出てる問題ですね。外交日程のキャンセルが政治的にどういう意味を持つのか判断しかねますが、「日本の農林水産大臣が、国内で感染が広がる口蹄疫の対応のため外交日程を全てキャンセル」なんてニュースも色々問題あると思うので。大臣は日程をこなしながら、代理立てる方が無難だと思います。その引継ぎ等いろいろ問題あるったようですけどね。

alfaalfa 2010/05/20 01:31 >カーバンクル氏 
すいません敬称(?)抜けました。

カーバンクルカーバンクル 2010/05/20 08:12 >alfaさん
ここ数日、目を離していたら報道の拡大と共に色々な事実が出てきているようですね。
正直、ゴルフの件は知りませんでした。
政治家が絡む以上政治的でないものは無いと思いますよ。
収束していない現在出来ることは、外観を追跡整理して
今後予想される究明を待つべきなのではないでしょうか。
小物の写真の横に貨幣やタバコを置いて撮るのと同じですよ。

>benitomoro33さん
とはいえ、酔っ払って書いたので意地悪な書き方でした。
反省します。

農水省政務三役の動き
赤松農水大臣(愛知選出):中米に外遊。4月30日〜5月8日
山田正彦副大臣(長崎選出):※元牧場経営者 都内
郡司彰副大臣(茨城選出): ?
舟山康江政務官(山形選出):デンマークに外遊 5月4日〜9日
佐々木隆博政務官(北海道選出): 地元?
http://s-takahiro.air-nifty.com/photo/2010/05/post-9baf.html

他、関連性のあるところとしては

4月21日 自民党農林部会長中心に現地調査
4月22日 自民党33項目を政府に申し入れ
4月28日 自民党谷垣総裁現地調査
4月30日 自民党9項目申し入れをを追加
5月6日 追加6項目を申し入れ

讃 2010/05/20 10:26 特定家畜伝染病防疫指針で感染が止まらないのが不思議と感じるのは
現地の正確な情報が不足しているからだ思っています。

確か早い段階で県知事のほうから「家畜伝染病予防法」、「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」の
見直しを農水省に求めていたはずです(結果が返ってきたのかはわかりませんが)。

宮崎県の報告を見る限りでは、周辺地域で自主的に消毒ポイントを設置していますし、
指針で決められている以上のことを実施していたようです。

指針に沿った防疫作業の結果、感染拡大は止まりませんでした。

この点で、大臣の対応として「今までの対応は間違っていない」という認識には疑問が残ります。

讃 2010/05/20 10:48 もう一点、気にしていることがありまして
田舎に住んでいると、良く見かけるです。
イノシシやらタヌキやらを。

グーグルマップで見る限り、一部農場は山間にあるのでこれがとても気になります。

今回一定地域が殺処分対象になり、野生種については対象外になっているようですが
調査のほうは進んでいるんでしょうかね?

現地には当初から専門チームが派遣されていて感染ルートを究明する役割を負っていたようですし、
このチームの判断を元に決められたのかわかりませんけど。

小丸川以東の尾鈴山は調査が入っていると良いのですが・・・


県、国の公式発表では見られない情報でしたので、一応投稿してみました。
こんな情報が足りていないのでは、ということで。

benitomoro33benitomoro33 2010/05/20 17:23 >カーバンクルさん
外遊先でのゴルフに関しては、赤松大臣が否定し、TBSが謝罪しましたね。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4432345.html

私としては、誰かを悪者にして叩くのではなく、冷静に何が足りなかったのかを考察していきたいという思いがあるので、そこのところをご理解いただけたら幸いです。

グリペングリペン 2010/05/20 20:28 alfa様

>口蹄疫やはり普通に治る病気なんですね。

はい。口蹄疫は、それほど死亡率の高い病気ではないと私も認識しています。
まあ、あれだけ感染力の強いウイルスが死亡率も高かったら、今頃自然界に偶蹄類は存在していないかもしれません。

>しっかし、今更ながらに「特定家畜伝染病防疫指針」で感染止まらなかったのが不思議ですね。防疫っていっても10年前だってこんなもんですしね。

うーん・・・指針は私も読みましたが、やはり指針は指針、「必要最低限のやらなくてはいけないこと」が書いてある程度だと感じました。

讃様の
>現地の正確な情報が不足しているからだ思っています。
とのご意見に私も同感です。
指針の内容は原則であるとして、現場を見て不測の事態に備え、最悪の事態を予想し、臨機応変に動かなくては災害時の対策はできませんし。当たり前のことですが、現場の状況はそのつど異なり、刻々と変化しますから。

鳩山首相も、対策チームを立ち上げて今以上の措置をとる、とおっしゃっているようなので、指針だけでは足りない、指針以上にできることがある、と認識されてのことと思われます。

これから指針以上の何が行われるか、それを見て「それはいつ頃から検討・実行可能だったのか」を考えるのも、考察の一つの方法かと思います。

alfaalfa 2010/05/21 00:37 >グリペン氏 >讃氏
なるほど、自分としては指針が守れていなかった、守る為の条件が欠けていた等(人手や地質等)を予測しているのすが、この辺りは終息してからの判断ですね。

情報としては、報道されるされないは別として、国はや県には事前に決まったルートで情報流す決まりがあるので、各都道府県、自治体、獣医関連の団体etc情報ありそうなところを狙っています、あと地元の議員(国会議員に限らず)などなど。

イノシシ関係もは一応農水省に話だけはいってるはずです。
10号の話も出てました。
http://shinchaya2007.seesaa.net/
http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/hygine/HP/index.htm

発生を押さえ込んでる地域と押さえ込めなかった地域の差というのも気になります、獣医関係のサイトの掲示板では、米酢でPh4程度のモノを作れば消毒効果充分あるみたいに書いてありました。えびの市では実際に実行したみたいです。

ただ、疫学の観点から種牛への非難は一般よりも強い感じですね・・。

消毒ポインはに関しては”移動制限区域境界付近及び移動制限区域内における共同車両消毒施設の設置。”なのでは?と思ってみたり。

あと気になる点としては、家畜処分する義務があるのは家畜の所有者のはずで、家畜防疫員は緊急を要する場合代理で処分できるって感じだったはずなのに、なんで獣医が殺してるんだろう。ということらしいです。

与党の政策は要注意との意見も。

alfaalfa 2010/05/21 00:42 書き忘れました。
国が出てきたってことは、ワクチンの摂取を考えるためのような気がします。ワクチンに関しては13日あたりで考慮の時期ではとの話も一部に。

今後、取られそうな手段としてはこれらしいです。
http://www.fao.org/DOCREP/006/Y4382E/Y4382E00.HTM

グリペングリペン 2010/05/21 03:34 aifa様

>家畜処分する義務があるのは家畜の所有者のはずで、家畜防疫員は緊急を要する場合代理で処分できるって感じだったはずなのに、なんで獣医が殺してるんだろう。ということらしいです。


5月17日付の西日本新聞の記事の抜粋です。


『「畜産は人の命をつなぐために動物の命を奪う仕事。でもこんな形はいやだ」。別の養豚場経営者(61)は、数日前に約600頭を処分した。
 殺処分は鎮静剤、薬剤の順番で注射する。若くて経験の浅い獣医師は、針が血管にうまく入らず「ごめんね、ごめんね」と豚の頭をさすりながら2本目を打った。眠るようにしゃがみ込み、息絶える豚を見ていて、涙が止まらなかった。』


また、、京都大学農学部卒で元毎日新聞記者である松永和紀氏のブログに以下のような記述がありました。


『殺処分は、牛の場合は薬殺、豚は炭酸ガスを使ったり、鎮静剤で前処置してから電気で気絶させて薬殺、という方法で行われている。注射による薬殺は、獣医が行わなければならない。だが、獣医が足りなかった。結局、感染は拡大し、薬殺しなければならない家畜は増え、依然として獣医は足りていない。』


今回行われている殺処分の方法は薬殺のようです。
よって、義務があるのは家畜の所有者であっても、実際に薬剤注射による殺処分を行えるのは獣医資格を持つ者である、ということになるようです。

銃殺や電殺であれば、獣医ではなく、と殺に関する技術者が行えるのでしょうが、その技術者を集めるのも、またそれはそれで大変なのかもしれません。韓国あたりでは銃殺を行なっているという説もありますが、今の日本では難しそうです。


>守る為の条件が欠けていた等(人手や地質等)

私としては、これも「不測の事態」のうちである、と考えています。指針を実行することは基本中の基本であり(その前提で作られているはずであり)、それが実行できない状況にあるとすれば、その状況そのものが「異常事態」である、と個人的にはとらえています。

hiramehirame 2010/05/21 12:49 管理人様、失礼致します。
上記まとめはよく出来てると思いますが2点だけ確認させて下さい。

1・赤松大臣、他政務3役の数名がGW中に外遊、海外視察等に行っていた事実を書かないのは何故でしょうか?
2・多くの報道がなされた赤松大臣発言「農家全額保障」の中身についての記載が無いのは何故でしょうか?
実際は以前のやり方とほぼ全く変わらない方法だということを農水副大臣が国会答弁でしぶしぶ認める旨の発言をされております。

上記の2点は状況が確定しており、今更ソースの提示が必要であるものでもありません。


このような政府の不作為の対応、が記載されない場合。
このページのFAQは国にとってプラスの部分、つまりやった部分だけを抜き出すページになってしまいます。

それでは全く客観的なFAQになりませんし、そういう編集方針だと理解すれば宜しいのでしょうか?

hiramehirame 2010/05/21 13:10 >alfaさん
解説ありがとうございます、内容は概ね同意できます。
自分は自治体と政府は同罪と考えており、初動の遅れは宮崎県にも当然非はあると考えます。
ご指摘にも有る様にGWまでに発症した5万頭、これは潜伏期間から考えても知事の要請前に感染したことは明らかです。
これに関しては政府に非があるとは思えません。

しかし4/27〜5/17の現地対策本部開設までの間に政府が実行動を起こしていない時期に感染した感体に関しては政府の動きが遅いと言わざるを得ないと思います。
4/28の政府決定で実際に行動が起こされた部分、それは現地の獣医を50名から100名に増員したことだけでした。
これは13日の国会答弁で明らかになっています、2週間でたったこれだけしか直接動いてないわけです。

これらの結果、殺処分対象は予防処分を含めて30万頭を超えました。
更に感染は拡大しており、もう収拾がつかない状況です。


多くのデマが有る以上、まとめページは非常に有用なものです。
しかし政府にプラスの事だけ書き連ねて、マイナス面は記載せず。
それを持って政府に法的にも危機管理にも問題なし、という結論に達しようというのであれば
それは断じて許容でき得るものではないと考えます。

管理人様が前のページで。
「大臣の何が悪かったのか具体的に書いて頂けると幸い」
と書かれておりますが。
サボタージュや対応の遅れは具体的に掛けるものではないのですよ。
「何もやってない!」
「具体的にどう、なにもやってないの?」
「何もやってないことに具体的も何もあるものか!」
と訳の分からない水掛け論になってしまうと思います。

流石に与党内でも被害の余りの大きさに責任論が浮上してきていますが。
宮崎県内で何としても防ぎきれるように祈っております。

讃 2010/05/21 16:24
管理人様の「冷静に何が足りなかったのか」を考察していこうとする姿勢は分かります。

これが政治的なものを除いて考察していきたいということであれば、
最終報告を待てば、足りない面が見えてきそうですね。
5年毎に見直される指針も改修が入ることでしょうし、それを待っても良いのかもしれません。

ただ、現政権は政治主導を念頭に掲げた民主党等で構成されていますから、
この点を考慮すれば、「行政」と「政治」は近いところに位置することになります。
そうすると、hirame様の指摘の通り大臣等のマイナスとなる面も記録しておくことが当然と思えます。


県知事のオフィシャルブログでは、農家の落ち込みようが見えてきますが、
大臣の言動次第(メディアの報道次第?)で、違ったものになったのではないかと思います。
「もっと早く〜していればよかったのでは?」と同じ構図なのかもしれませんけど、
農家の不安を拭えないという意味では、政治主導を発揮出来ていない大臣は失敗したと思います。



>alfa様
イノシシの件、ありがとうございます。
直接調査できる段階ではないようですね。。。

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ゲスト


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