宮崎県内で家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)が発生したことを受け、同県の東国原英夫知事は27日、赤松広隆農林水産相と面会し、農家の経営安定のための財政的支援などを要望した。同県では20〜25日、都農(つの)町と川南(かわみなみ)町の計7農場で、感染例と疑い例の確認が相次ぎ、殺処分の対象の牛などは過去最大規模の約1100頭にのぼっている。
東国原知事は27日、農林水産省を訪問。赤松農水相に対し、財政的支援やウイルス侵入経路の解明、風評被害の防止などを求めた。赤松農水相も「融資枠の拡大や専門家の派遣など考えられるすべての施策をやる。お金のことは心配する必要はない」と全面的に支援する姿勢を示した。
口蹄疫は人には感染せず、感染した牛などの肉を食べても人体に影響はない。同県は感染した肉が市場に出回ることもないとしている。