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内山V2戦相手に38歳・嶋田が急浮上

 初防衛を果たし王者・内山が祝いのタイにかぶりつく=東京都五反田のワタナベジム(撮影・園田高夫)
 初防衛を果たし王者・内山が祝いのタイにかぶりつく=東京都五反田のワタナベジム(撮影・園田高夫)

 ボクシングのWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(30)=ワタナベ=の2度目の防衛戦の相手に、WBA世界ライト級15位・嶋田雄大(38)=ヨネクラ=が急浮上した。18日、所属ジムの渡辺均会長(60)が明かしたもので、今月10日に嶋田から挑戦状が届いた。当初は9月に同級暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)と王座統一戦を行うはずだったが、ソリス陣営との交渉次第では今秋、日本人対決が実現する。

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 鮮烈な6回TKOで初防衛を飾った内山への“刺客”として、日本人選手が急浮上した。渡辺会長は「順序としては暫定王者との統一戦だが、日本人の可能性もある。嶋田選手から一週間前に挑戦状が届いた。日本人対決を見たいという人もいるので考えたい」。V2戦の挑戦者候補として嶋田の名を挙げた。

 既定路線は、9月に同級暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)との王座統一戦だ。この後には同級1位ホルヘ・リナレス(帝拳)も控えており、既にV3戦まで“予約済み”状態にある。ただ渡辺会長によると、ソリス陣営と交渉の余地があり、交渉次第では嶋田戦は十分可能だという。

 嶋田は元日本ライト級王者で、2度の世界戦を経験しているベテラン。現在はWBA世界ライト級15位にランクされている。だが、08年6月には1階級下のWBA世界Sフェザー級王者エドウィン・バレロ(ベネズエラ)に挑戦した実績もあり、階級的には問題ない。

 V2戦について内山は「会長が決めた相手と試合をするだけです」と渡辺会長に一任する意向を示した。王者は前夜の防衛戦で右拳を痛めており、試合前に痛めていた左ひじとあわせ、しばらく治療に専念する。「ゆっくりと旅行でも行きたい。今年に入ってから全然休んでないですから」。さらなる飛躍を期す新エースは、しばしの休息を取る。

(2010年5月18日)
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