ガソリン自動車でもハイブリッドでも「燃料計が空に近くなったら、ガソリンスタンドによって満タンにする」ことができる。そういう運用が可能なのは、ガソリンを入れる--つまり燃料の「再チャージ」が、2~3分で完了するからだ。
電気自動車ではこうはいかない。フル充電には10時間程度かかるし、高電圧を使う専用の急速充電設備を使っても数十分で8割程度の充電。そもそもフル充電で走れるのは100キロ程度。同クラスのガソリン車が満タンで走れる距離の2割ぐらいだ。
もちろん1日100キロ以上走るユーザーはほとんどいないだろうが、問題は充電しないでいてバッテリーが空になったら、たとえその場に充電設備があったとしても数十分は待たされるということだ。
毎日新聞 2010年4月18日 東京朝刊