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番組ラインナップ

今後のラインナップ

  • ★5月24日〜5月28日のテーマ
    再放送: 5月29日(土)21:00〜21:30

    「薬草と人間の関わり」
    植物とともにある人間の暮らし
  • ★5月31日〜6月4日のテーマ
    再放送: 6月5日(土)21:00〜21:30

    「世界・日本の傘」
    雨の季節に向けて
  • ★6月7日〜6月11日のテーマ
    再放送: 6月12日(土)21:00〜21:30

    「サッカーの見所」
    Wカップ開催に合わせ
  • ★6月14日〜6月18日のテーマ
    再放送: 6月19日(土)21:00〜21:30

    「千葉県には魅力がある」
    千葉県の歴史や取り組み
  • ★6月21日〜6月25日のテーマ
    再放送: 6月26日(土)21:00〜21:30

    「目覚しい家電の進化」
    家電の最新事情

過去の放送分 バックナンバー

ドクター月尾のプロフィール

1942年 愛知県生まれ。 名古屋大学工学部教授、東京大学工学部教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授などを経て、2002年省外からは初の総務省総務審議官に就任、2003年に辞任。東京大学名誉教授。
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黒木奈々プロフィール

鹿児島県出身。2006年4月に毎日放送(MBS)に入社。 報道記者として活動、2007年2月に同局を退社。 2007年4月よりTBSニュースバードのキャスターを経て、 現在、フリーキャスターとして活躍。

出演:月尾嘉男(東京大学名誉教授)
    黒木奈々(フリーキャスター)
東大名誉教授、元総務省審議官、ITの伝道師そしてケープホナーと様々な経歴・肩書きを持つ知の巨人・月尾嘉男さんが、現代を賢く生きるための文明論をわかりやすく語ります。

ドクター月尾・地球の方程式 【次週の放送予定】
第266週「改めて見直そう伝統ある薬草」

現在、世界にある薬の75%は化学薬品から
作られたものです。
しかし、約150年前は全て生薬から作られており、
その生薬、特に「薬草」が見直されています。
来週はその薬草について考えたいと思います。

5月17日 「薬草の歴史」
5月18日 「東洋の薬草」
5月19日 「日本の薬草」
5月20日 「世界を動かした薬草」
5月21日 「見直そう薬草」

ドクター月尾・地球の方程式
266週「世界は奇食の宝庫」
(10年5/10〜5/14放送)

5月10日 「世界の変わった食べ物」

クイ

丸焼きにされたクイ

こちらはアンデス山脈に生活するケチュア族の人々が
食べている「クイ」という名前の動物です。
ケチュア族の人々は標高3000m以上の高地に生活し、
ほとんどが植物を主食としています。
そのため動物性タンパク質が不足するので、
必要な時はそのクイを丸焼きにして食べています。
また、オーストラリアにはアボリジニが生活していますが、
彼らの主な生活場所は赤土の砂漠地帯です。
その砂漠の一部に多数の蟻塚が立っている場所があり、
土を掘っていくと、透明なお腹の中に蜜を溜め込んだ
ミツアリが出てきます。

ミツアリ

砂漠では非常に貴重な糖分で、
容器に入れて持ち帰りデザートとして食べられています。
私たちはこのような食事に対して驚いてしまいますが、
地域、民族ごとに生活する環境によって
異なっているのが普通です。
多様性を守っていく上でもこういった食事の文化は
考えていかなければなりません。(B

5月11日 「日本の変わった食べ物」

日本ではフグがよく食べられていますが、
世界的に見ると信じがたい食べ物の一つです。
フグには「テトロドトキシン」という毒が含まれており、
口から体内に入った場合の致死量は2〜3mgで、
それは青酸カリの850倍の猛毒に値します。
また300℃以上に加熱しても分解されないという危険な毒です。
現在、危険を承知で
食べて亡くなる人も後を絶たず、
1996年から2009年まで、
434件のフグ中毒事件が発生し
38名が亡くなっています。
もう一つ来日した外国人が驚く日本食が
「白魚の踊り食い」です。

白魚の踊り食い

これは浅い海に棲息している白魚が
春先になると産卵のために河口に遡上してくるので、
それを酢醤油につけて生きたまま食べるという料理です。
これらは日本人にとってやや変わった食べ方という程度ですが、
外国人からすると卒倒するような残酷な食べ方で、
タイやイセエビの活き造りなどとともに
動物愛護団体から非難されたりもしています。

5月5日 「お披露目された新技術」

鮒寿司

こちらの鮒寿司はいわゆる熟れ寿司の一種で、
慣れないと食べづらい食べ物ですが、
これでも1尾数千円という高級食材になっています。

クサヤ

臭い食べ物といえば関西は「鮒寿司」が挙がりますが、
関東ではやはり「くさや」が有名です。
伊豆諸島で獲れる新鮮なムロアジやトビウオを
「くさや液」と呼ばれる秘伝の液体に
半日〜1日浸けた後で水洗いし、
それを天日で1日から2日間ほど干したものです。
大変な匂いがしますが、その匂いは「くさや液」が原因です。
このくさや液には400年近く熟成した由緒ある液もあり、
新しく作られることはないそうです。
ちなみに匂いの測定結果を調べて見ると、
以下のような結果が得られます。

4種の匂い測定結果

くさや測定結果

ところが「鮒寿司」も「くさや」も頭を下げる
世界最強の匂いのする食べ物があります。
これは残念ながら日本ではなく、スウェーデンの食べ物で
「シュール・ストレミング」というニシンの缶詰です。

シュールストレミング

缶詰を開けた直後の匂いは8070Auと、
「鮒寿司」の約17倍にもなり、
その匂いは凄まじいものだといえます。
人間が臭い食べ物を食べたがるのは、
恐いもの見たさという面がないわけでもありませんが、
やはり慣れてしまえば美味しいからだということなのだと思います。

5月13日 「東洋の変わった食べ物」

中国には「満漢全席」という
満州族と漢族の選りすぐりの料理を
数多く並べた宮廷料理があります。
「満漢全席」は清朝の乾隆帝の時代に始まった料理で、
満州族と漢族の融和を図ろうとして創り出されました。
品目は「満州鹿の脊肉のソテー」、
「野生のブタの片足の丸焼き」、
「エビの卵の入ったかにスープ」のような
日本でも食べられそうな料理もありますが、
100種類以上もあるので、その中には驚くような料理があります。
まず、貴重な食材を表す「四八珍」という料理があります。

四八珍

例えば「熊掌」は「クマの手のひら」、
「燕窩」は「アナツバメが海藻で作った巣」、
「猴脳」は「サルの脳味噌」など
日本では考えられない食べ物ばかりです。
中国人は「4つ足で食べないものは机だけ」、
「2つ足で食べないものは梯子だけ」と言われるほど、
食事には貪欲なので、様々な料理が登場します。

5月14日 「奇食は貴重なタンパク質源」

藻の仲間で学名を「ユーグレナ」という
約59種類もの栄養素を含んだミドリムシが、
食べ物として注目されました。
東京大学農学部でミドリムシを研究していた出雲充さんが
ベンチャー企業「ユーグレナ」を興して開発した商品で、
ミドリムシクッキーを販売しました。
環境条件が適している石垣島に
ミドリムシの培養施設を造った後、繁殖に成功し、
このミドリムシは1か月後には10億匹にも増えました。
これ以外にも昆虫食は世界で非常に注目されていて、
『世界昆虫食大全』(三橋淳 2008年 八坂書房)によると、
アフリカ全体で500種類ほど、メキシコでは400種類、
タイでは300種類、中国では200種類以上、
ブラジルでは150種類ほどの昆虫が食用になっていますし、
インドでは90種類以上など、
昆虫食の先進地域は多数あります。
『世界昆虫食大全』によると、
現在、世界のタンパク質生産量は1億5000万tですが、
5000万tも不足の状態。
今後の世界を考えると、
重要なタンパク質源として注目されているのです。

昆虫食の重要性

その理由がこちらになりますが、
「昆虫食が人類を救う」ということは
この重要性から言っても決して大げさではありません。
こういった食材の特徴は民族や文化を反映したものです。
そのような意味でも食糧危機の時代に
変わった食べ物というのは見直すべき資源なのです。

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