口てい疫をめぐる宮崎県の非常事態宣言を受けて、発生した場所から半径20キロ以内にある国富町では、身近にある調味料の酢を消毒に役立てる取り組みが始まりました。
宮崎県が18日に非常事態宣言を出したことを受けて、国富町は住民の消毒に役立ててもらおうと、20日から町の商工会の職員が商店を回って酢を配り始めました。受け取った店の人たちは、早速水で薄めて入り口のマットにかけ、消毒作業を行っていました。宮崎県は、非常事態宣言の中で人が多く集まる場所での消毒の徹底を呼びかけていて、酢のような酸性の液体もウイルスの動きを弱める効果があるとしています。国富町は、酢が1リットル入ったペットボトルを200本用意していて、20日のうちに町内の商店に配ることにしています。酢を受け取った店の女性従業員は「お酢に効果があるなんて知らなかった。口てい疫の感染拡大防止に少しでも役に立てるよう、客にも消毒の徹底を呼びかけていきたい」と話していました。また、酒屋を営む川越幸嘉さんは、消毒に加えて手洗いをていねいにするよう心がけているということで「畜産農家の方に迷惑をかけないため、ウイルスを媒介しないように念入りにやっています」と話していました。