勤務していた駐在所内で女性の体を触るなどしたとして、広島県警は20日、広島西署の警部補男性(57)を特別公務員暴行陵虐の疑いで書類送検し、懲戒免職とした。監督責任を問い、上司の地域課長(51)を本部長訓戒に、地域官(44)を本部長注意とした。
県警監察官室の調べでは、警部補は1月12日午後6時ごろ、駐在所の居室で、痴漢被害を申告するため訪れた20代女性の下半身を触るなどした疑い。
同監察官室によると、警部補は容疑を認め「被害の話を聞くうち、性的興奮を抑えられなくなった」などと供述しているという。女性が2月16日、県警に電話で被害を申告し、発覚した。
浜岡保行首席監察官は「警察官としてあるまじき行為。職務倫理教養を徹底し、不法事案を無くす」とコメントした。
県警は同日、東広島市内で乗用車のワイパーを折ったとして器物損壊容疑で逮捕された後、示談が成立して不起訴となった呉署の巡査長男性(51)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表。巡査長は同日付で辞職した。
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