福岡東署は19日、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで、県立筑紫中央高校常勤講師の安部幹人容疑者(26)=福岡市早良区干隈5丁目=を逮捕した。
逮捕容疑は2月8日の夜、福岡市内のホテルで、同市東区の無職少女=当時(17)=が18歳に満たないと知りながら、現金1万5千円を渡してわいせつな行為をした疑い。
同署によると、安部容疑者は昨秋、携帯電話の出会い系サイトで少女の書き込みを見て連絡。逮捕容疑の前にも2回、わいせつな行為をしていた。少女は19歳と書き込んでいたが、実年齢を知った後も電話をかけて行為に及んだという。「生徒には出会い系に注意しろと言っていたのに、恥ずかしい」と容疑を認めている。少女は「両親と離れて暮らしており、生活費を得たかった」と話している。
安部容疑者は県立高校の講師を続け、昨年4月に4校目となる筑紫中央高に赴任し、地理・歴史を教えていた。吉田和裕教頭は「あってはならないことであり、遺憾」と話した。県教委教職員課は「事実であれば信頼を裏切る行為で、許されない」とコメントした。
=2010/05/20付 西日本新聞朝刊=