二つの市立病院をどう残すかという課題に揺れる光市。市は方向性を示したが、議会は独自に結論を出そうと、議員同士の意見を出し合う場として協議会を設けた。
2病院とも本当に必要か▽どういう方法で残すのか▽救急対応、療養型中心という機能はどちらの病院に持たせるのか--などを腹を割って話し合うはずだった。12日の協議会。市議22人のうち半数以上の12人が参加したが、議論をどう進めていくのかに話は尽き、4時間が過ぎた。本題から離れた言い合いを聞き、ぐったりした。
病院問題の渦中にある大和総合病院。3月末で医師2人が退職、5月末にさらに2人が去る。03年に22人いた医師は6月には12人。病院の状況は刻一刻と変わっている。そんな中、本題に入れない協議会を見たら市民はどう感じるだろう。「時間の無駄」とは思わないだろうか。【丹下友紀子】
〔山口東版〕
毎日新聞 2010年5月20日 地方版