西日本新聞

福岡町村会 改革委に山本前会長 贈賄罪で起訴 自浄能力に疑問の声

2010年5月21日 00:13 カテゴリー:社会 九州 > 福岡

 福岡県町村会が詐欺、贈収賄事件を受けて設置した組織見直しの検討委員会に、贈賄罪で起訴された前会長で添田町長の山本文男被告(84)=保釈=が委員として参加していることが20日、明らかになった。山本町長は田川郡町村会長として県町村会の理事を続けていることを理由に、ほかの理事と一緒に選任されたという。事件の当事者を再発防止論議に加える町村会に対し、自浄能力を疑う声が上がっている。

 町村会事務局によると、検討委は理事(町長12人)の定数や事務局態勢の見直しなどを協議する。19日の理事会で委員の人選を話し合ったが、理事12人中、正副会長4人と、同時に設置した詐欺事件の調査委員会に入った理事2人を除く6人を「自動的に」選んだという。山本町長は理事会を欠席していた。

 複数の理事によると、理事会では「事件の当事者が改革委の委員を務めるのはいかがなものか」との声も上がったが、山本町長のリコール(解職請求)運動が起きていることや、6月に初公判を控えていることから「本人が出席することはないだろう」という意見が大勢を占めた。

 町村会の山本康太郎会長(小竹町長)は西日本新聞の取材に対し「郡の会長であり、理事だからメンバーに入れないとしょうがない。田川郡の町村会で会長職をどうするかを協議してほしい」と話した。

 一方、理事ではない町長は「批判が出るのは当然。山本・添田町長が委員会に出てくる前にメンバーから外すべきだ」と理事会を批判している。

 山本町長は、福岡県後期高齢者医療広域連合設立に絡み、収賄罪で起訴された前県副知事中島孝之被告(68)=保釈=に100万円を渡したとして起訴された。

=2010/05/21付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 「ごめんね」頭さすり薬剤注射 豚7...写真付記事
  2. 口蹄疫疑い 伝説の種牛「安平」も処...写真付記事
  3. 10キロ圏内を全頭処分に 20キロ...写真付記事
  4. 「口蹄疫」募金箱を設置 宮崎県が天神に写真付記事
  5. 「市長リコール」の声も 阿久根市民懇...
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
イチオシ! 特集記事
宮崎県の歴代種牛のなかでも名牛とされた「安平」(宮崎県家畜改良事業団HPより)

【社会】 口蹄疫疑い
伝説の種牛「安平」も
処分へ

 【映画】北野監督「観客をKO」と自信 カンヌ
 【経済】フェリー「セコ・マル」が就航
 【福岡】幼稚園存続訴え 月刊紙創刊
 【大分】サギ400羽 街中にコロニー
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

博多人形いとう

博多人形いとう ~サンリオ「ハローキティ」も「のらくろ」も~ あのサンリオの人気者「はろうきてい」までも博多人形に作り...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ