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2次元児童ポルノ規制条例 「都の恥」「規制は進歩」 参考人招致で百家争鳴 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:首都決戦’09都議選
その上で、子供の性病や中絶の多さを示し、「アダルトビデオの婦女暴行ものは女性も喜ぶという内容で、成人向け漫画も性行為をオーバーに伝えている。メディアリテラシーを育てるために規制はいけないとはとんでもない」と改正案の早期施行を訴えた。
一方、改正案を「主観だけで何でも規制できる。こんな条例を掲げること自体、東京都の恥」と批判したのは、首都大学東京の宮台真司教授。「条例は青少年の購入や閲覧を制限するものだったはず。だが、条文は成人が作品を享受することが恥ずべきことという書き方だ」とした。
さらに、宮台教授は、青少年の生きる力がなくなり、親も家庭の問題を行政に委ねる風潮がおかしいと指摘し、「子供がエロ本を読んでいれば親はコミュニケーションを取るべきだ」と述べた。
同じく反対派の田中隆弁護士は、都が作成した「質問回答集」について、「規制対象の漫画を指定するのは青少年健全育成審議会だが、都が条文を解釈している。都の解釈に縛られるなら審議会は無意味」と批判。「こんな質問回答集を作ること自体が、改正案の混乱の結果ではないか」と都を糾弾した。