2010年3月21日 12時34分 更新:3月21日 13時6分
発達した低気圧の影響で、日本列島は21日、関東地方を中心に強い風に見舞われた。昼から夕方にかけても風が非常に強く、海は大しけとなるところがある見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。
気象庁によると、各地の最大瞬間風速は千葉市で38.1メートル(午前4時54分)、東京都江戸川臨海で35.2メートル(同4時51分)、八王子市で33.8メートル(同2時38分)、千代田区大手町で29.2メートル(同5時1分)などを観測した。
東京消防庁によると、21日午前3時半ごろ、調布市深大寺東町1の住宅兼自動車修理工場で、シャッターを直そうとした40~70代の男女3人が軽いけがをした。強風で外れそうになっていたシャッターが風にあおられて体に接触したという。
交通機関にも影響が出た。鉄道ではJRが京浜東北線と高崎線の全線、宇都宮線の上野-宇都宮間などで一時運転を見合わせた。東西線も全線で運転を一時見合わせるなどダイヤが大幅に乱れた。
高速道路は、神奈川県と千葉県を結ぶ東京湾アクアラインや首都高速の台場線などが午前中、一時通行止めとなった。
空の便は、羽田空港発着便を中心に正午までに、全日空が40便、日本航空が66便の欠航を決めた。
東京電力によると、21日未明から午前中にかけ、東京都足立区、葛飾区で計2700世帯、東京多摩地区で計50世帯、千葉県全域で延べ3万3000世帯が停電した。