20日発売の週刊新潮で大相撲の大関琴光喜が野球賭博によるトラブルに巻き込まれていると報じられた件で、日本相撲協会の陸奥生活指導部長(元大関霧島)は同日、記事で所属力士らが取り上げられた阿武松親方(元関脇益荒雄)と琴光喜の師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に事情を聴いた。両親方は、当事者が関与を否定していることを報告した。
阿武松親方は仮名で登場した力士を特定した上で「本人が涙を流して否定した。うちの弟子にそういうことはない」と訴えた。佐渡ケ嶽親方も19日に琴光喜に記事が事実無根であることを確認し「弟子を信じる」と話した。陸奥部長は、場所後に琴光喜から事情聴取する可能性も示唆した。
親方、関取らを対象に27日に当初予定していた、警視庁による暴力団対策の講習会も延期となった。陸奥部長は「ああいう報道が出てすぐだから、ちゃんと調べてからやる。(警視庁と)お互い見合わせた」と説明した。