広島県は20日、県営広島西飛行場(広島市西区)の昨年度の利用状況をまとめた。鹿児島、宮崎の2路線の平均搭乗率は47・5%で、2008年度に比べて7・9ポイント落ち込んだ。05年度に就航が2路線となって以降、初めて平均搭乗率が50%を割り込んだ。
県空港振興課によると、昨年度の鹿児島線(1日3往復)の旅客数は3万4669人で搭乗率は47・4%。宮崎線(1日1往復)は1万1693人で48・1%だった。08年度と比べ、旅客数は鹿児島線で15・6%、宮崎線は11・8%減った。
県空港振興課は「景気低迷に加え、高速道路料金の大幅割引が響いたと考えられる」と説明。一方、2路線を運航する日本航空傘下の日本エアコミューター(鹿児島県霧島市)は4月、10月30日での撤退を発表した。
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