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高槻 女性遺体 保険金は計2160万円 養子縁組後 3月申し込み

 大阪府高槻市の淀川堤防で4月、宇野津由子さん(36)の遺体が見つかった殺人死体遺棄事件で、宇野さんにかけられていた保険金は計2160万円だったことが、関係者への取材で分かった。大阪府豊能町の養父母と養子縁組をした後の今年3月に申し込みがあり、高槻署捜査本部は事件との関連を慎重に調べるとともに、14日、宇野さん周辺の関係者から事情を聴いた。

 関係者によると、宇野さんには保険会社3社で、それぞれ800万円、360万円、1千万円の生命保険がかけられていた。申し込みはいずれも3月で、受取人の指定はなかった。1千万円の保険は4月末ごろ解約されたという。

 宇野さんはインターネットの求人広告で知り合った豊能町の養父母宅で今年1月ごろ同居を始め、今年2月ごろ養子になった。保険の申し込みは養子縁組の直後に行われたことになる。

 3つの保険のうち360万円の申し込みがあった会社では、支払いは配偶者、子、孫、父母、祖父母、兄弟姉妹-の順と決まっている。宇野さんは独身で子供はいないという。

 また養父母は宇野さんと養子縁組をしたにもかかわらず、近所の人に「夫の妹」や「前の仕事を首になって追い出され、家に転がり込んできた昔からの知り合い」と紹介していた。

 宇野さんは養父母との同居について、周囲に「住み込みの仕事」と説明していたという。しかし実際には養父母宅でテレビゲームをして過ごすことが多く、近所の人の目に触れる機会は少なかった。養父母が宇野さんとの関係を隠そうとしていた可能性がある。

 府警によると、宇野さんは4月29日に遺体で見つかり、28日ごろ首を絞められて殺害されたとみられる。司法解剖で遺体から抗不安薬や睡眠導入剤などに含まれる成分が検出された。

 府警は養父母の関係先から同じ成分を含む睡眠導入剤数十錠を押収。宇野さんが普段から睡眠導入剤を使っていたかは確認されておらず、殺害前に服用させられた疑いもあるという。
 

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