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大阪・高槻の遺棄女性 新生活3カ月で暗転 知人ら「住み続けていたら」 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:殺人事件
生活に変化が訪れたのは昨年末から今年1月。同居人の2人が相次いで実家に帰り、孤独になった。住民の一人は「3人でいたころより、表情が暗くなった」と振り返る。部屋で一人、パソコンに没頭して過ごす日々が続いた。
このころから、宇野さんは生活に窮する。住民の男性に「生活に困っている。生活保護を申請したい」と相談し1人で市役所を訪れている。しかし、失業保険をもらっており、受給できなかったという。
1月20日、1台の車が住宅にやってきた。乗っていた男女2人は住民に「(宇野さんに)うちに住み込みで、内装の仕事をしてもらいます」と説明。宇野さんは「いろいろお世話になりました。ありがとうございました」と丁寧にあいさつしたという。
この2人は豊能町に住む夫婦とみられ、宇野さんは2月、この夫婦と養子縁組した。だが、4月末になって、高槻市の淀川堤防で変わり果てた姿で見つかることになった。
住民の男性(68)は「ここにおってくれたら、事件に巻き込まれなかったのに」と振り返る。孤独と生活苦から解放された時間は、わずかだった。