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大阪・高槻の遺棄女性 新生活3カ月で暗転 知人ら「住み続けていたら」 (1/2ページ)

2010.5.14 00:40
このニュースのトピックス殺人事件
淀川河川敷で袋に包まれた女性の遺体を発見。付近を調べる警察官ら=30日午前9時40分、高槻市東上牧(甘利慈撮影)淀川河川敷で袋に包まれた女性の遺体を発見。付近を調べる警察官ら=30日午前9時40分、高槻市東上牧(甘利慈撮影)

 大阪府高槻市の淀川堤防で、宇野津由子さん(36)の遺体が見つかった殺人死体遺棄事件。宇野さんは大阪府豊能町に移り住むまでの約1年間、大阪府松原市の雇用促進住宅で暮らしながら職を探し続け、今年1月に“念願”だった転出を果たしていた。再スタートを切った人生は、わずか3カ月で暗転した。「あのままここに住み続けていてくれたら…」。宇野さんの知人は言葉を失った。

 「派遣切り」が社会問題化していた昨年1月、当時「谷岡」姓だった宇野さんは、愛知県岡崎市からわずかな荷物を手に、雇用促進住宅に入居した。真冬だったが毛布さえも持っていない宇野さんに、住民たちは生活する上で最低限の物資を譲りあったという。

 家族の話をすることはなく、以前の仕事など身の上について多くを語ることはない。服装も質素で、アクセサリーもつけていなかった。住民から販売業のアルバイトを紹介されたこともあったが、「接客は向かないから」と申し訳なさそうに話し、住民たちとの交流もほとんどなかった。

 宇野さんは派遣切りにあったという同じ境遇の2人の女性と同居していた。

 当初は別々の部屋に暮らしていたが、親交を深め、互いの家財を持ち寄り、2Kの小さな部屋で一緒に暮らした。食事はいつも3人一緒。年長だった宇野さんは、女性の1人を「ちびさん」と呼んでかわいがったという。

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淀川河川敷で袋に包まれた女性の遺体を発見。付近を調べる警察官ら=30日午前9時40分、高槻市東上牧(甘利慈撮影)

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