2010年4月30日
淀川堤防 遺体 29日 朝ポリ袋目撃 第一発見者
大阪府高槻市でポリ袋に入った女性の遺体が見つかった事件で、第1発見者の女性(60)が29日午前7時半ごろ、現場の淀川堤防の斜面にポリ袋が捨ててあるのを目撃していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。府警は28~29日朝にかけて遺棄されたとみており、死体遺棄容疑で高槻署に捜査本部を設置。遺体を司法解剖し、殺人容疑を視野に調べる。
府警によると、遺体は10代後半から40代とみられ、身長163センチで中肉。頭髪は茶髪気味で首筋ぐらいの長さ。化粧はしておらず、指輪を右手中指にしていた。
服装は上衣が米国コンバース社のマークが入った灰色のジャージー、下衣がモスグリーンの綿パンツ。25センチのコンバースのハイカットシューズと黒の靴下姿だった。
遺体は半透明や黒のポリ袋を数枚重ねた中に、ひざを折り曲げて横たわった状態で詰められていた。目立った外傷や着衣の乱れはないという。
現場周辺に血痕がないことや遺体の状況などから、死後あまり時間が経過しておらず、府警は28日以降に別の場所から運ばれて遺棄されたとみている。遺体は堤防の上から斜面を滑らせて捨てられた可能性があるという。
散歩道「マネキンかと」
「最初はマネキンかと思った」。警察へ通報した第一発見者の女性(60)は心底驚き、怖くて震えたという。捜査本部は30日午前、遺体が遺棄されていた淀川堤防の斜面付近で現場検証を始めた。
この女性は29日午後5時ごろ、犬を散歩させていたときに現場を通りかかり、ポリ袋の中に白いバスケットシューズが見えているのに気づいた。きれいに足がそろっていて、すねも見えたという。このときは「きれいな靴やのにもったいない。マネキンかな。気持ち悪い」と思っただけで帰宅したが、家族と相談して再度現場を訪ね、近くの交番へ届け出たという。
女性によると、29日午前7時半ごろ散歩したときにもポリ袋があった。遺体はきれいな状態で臭気はなく、連れていた犬が騒ぐことはなかった。
近くの会社員男性(54)は、散歩中の29日午後4時半ごろポリ袋に気づいたが、靴の底が見え、「大きい衣類ゴミを捨てやがって」と避けながら通ったという。
この男性によると、遺体は黒いポリ袋の上からテレビの梱包(こんぽう)に使うような半透明の分厚いポリ袋がかかっていたという。
【写真説明】遺体発見現場の付近を調べる捜査員ら=大阪府高槻市東上牧(甘利慈撮影)
(2010年4月30日 13:49)
Category:社会
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