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長谷川「負けたまま終われない」2階級制覇の夢は封印

 「取られたものを取り返す」。熱い口調で何度も繰り返す長谷川の表情には、まったく迷いが見られなかった。10度防衛したベルトを譲り渡したモンティエルとの再戦に第一目標を定めた。

 12キロ前後の過酷な減量を強いられてきた。階級を上げる選択肢は当然あったはずだ。「負けたまま終われない」。持ち前の負けん気の強さが、同じバンタム級で闘う道を選ばせたともいえる。

 調整の仕方を変更したモンティエル戦で、考えていたより減量に苦しまなかったことも影響したようだ。食事の管理を徹底し、長い時間をかけて体重を落としていく方法に手応えをつかんだ。山下会長は「やり方を変えて、もう少しできるんじゃないかという感じがあった」と解説する。

 勝負事に「もし」や「たられば」は意味はないが、同会長の「内容で勝って、試合で負けた。集中してやっていれば…」との言葉には実感がこもる。陣営から見ればペースは握っていただけに、4回の強打をもらわなければ、との思いは強いのかもしれない。

 2階級制覇の夢はひとまず封印。「前に進むためには避けて通るわけにはいかない」。長谷川がリベンジにかじを切った。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年05月20日 16:46 ]

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