現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 事件・事故
  5. 記事

近所の女性も2年前変死 大阪の堤防遺体、多額保険金も

2010年5月12日15時3分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

図:  拡大  

 大阪府高槻市東上牧(かんまき)3丁目の淀川右岸堤防で宇野津由子(つゆこ)さん(当時36)=同府豊能(とよの)町=の遺体が見つかった事件で、宇野さん宅の近くで2008年10月、50代の女性が変死体で見つかっていたことが大阪府警や関係者への取材で分かった。女性には多額の保険金がかけられていたという。宇野さんに対しても複数の保険会社に少なくとも計数千万円の保険金がかけられていたことが判明しており、府警は女性の変死についても宇野さんの事件との関連を慎重に調べる。

 捜査関係者などによると、同年10月31日午前8時半ごろ、豊能町にある50代女性の店舗兼住宅を訪れた男性が119番通報した。駆けつけた救急隊が鍵を開けて室内の階段で女性が倒れているのを発見した。既に死亡していたため、病院には運ばなかったという。

 府警によると、女性に外傷はなかったほか、外部から侵入された形跡や争った跡や室内を物色された様子もなかった。司法解剖の結果、あごを打ったことが原因で死亡したと判明。府警が事件と事故の両面で調べていた。

 近くに住む女性店主によると、50代の女性は、亡くなる数カ月前から宇野さん宅近くにある自宅兼店舗の2階に住み、1階の飲食店を経営していた。遺体が見つかった当時、警察官や捜査員が黄色いテープを張るなどして辺りを警戒していたという。119番通報した男性は近所に「はしご車を呼んでくれ」と頼んだという。

 一方、捜査関係者などによると、宇野さんの遺体が淀川堤防に遺棄されたとみられる今年4月28日午後6〜9時の間に、現場付近で白っぽい軽自動車が止まっているのを、複数の付近住民に目撃されていたことがわかった。府警は、この軽自動車に乗った人物が事件に関与している可能性があるとみて車両の割り出しなどを進めている。

 宇野さんは養父母らとの8人家族だった。

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介