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身の危険感じ?一時実家に 大阪の女性遺体遺棄事件(1/2ページ)

2010年5月13日3時2分

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 大阪府高槻市東上牧(かんまき)3丁目の淀川右岸堤防で4月29日に宇野津由子(つゆこ)さん(当時36)=同府豊能(とよの)町=の遺体が見つかった死体遺棄事件で、宇野さんは遺体で見つかる直前、大阪市内の実父の家に一時身を寄せていたことが、大阪府警などへの取材でわかった。府警は、実父の説明などから、宇野さんが自宅周辺で何らかのトラブルに巻き込まれるのではないかと身の危険を感じ、避難するために実父宅へ行った可能性があるとみている。府警は宇野さんが養子縁組した家族と知人の計3人から近く任意で事情聴取する。

 また、遺体が入れられていたポリ袋の中から、宇野さんとは別人のものとみられる毛髪が見つかっていたことも判明。宇野さんの髪は肩ぐらいの長さで茶色だったが、見つかった毛髪は宇野さんの髪より短く、色や髪質も異なっていた。府警は事件に関与した人物の特定につながる重要な物証になるとみて詳しく鑑定する。

 捜査関係者などによると、宇野さんは昨年12月ごろ、インターネットで「住み込みの仕事がある」との求人を見て豊能町に住む夫婦と知り合い、今年2月に養子縁組を結んで同居するようになった。それ以前は昨年1月から大阪府松原市の団地に住んでいた。団地の住人は宇野さんについて「社交的ではなく、近所とのつき合いもほとんどなかった。生活も苦しいようだった」と話す。

 宇野さんは養父母が経営する飲食店で1〜2回、仕事をしたこともあったが、ほとんど勤務実態はなかった。近所の人らによると、宇野さんはほとんど外出せず、自宅でゲームなどをして過ごしていた。

 その後宇野さんは複数の保険会社との加入契約が結ばれた。死亡時の受取額は少なくとも計数千万円にのぼるという。

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