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「お金ためて飲食店開く」夢かなわず 大阪女性遺棄事件(2/2ページ)

2010年5月16日20時44分

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 しかし、仕事探しはうまくいかなかった。失業保険を受けながらハローワークに通った。宇野さんは「派遣は、使い捨てみたいにされるから嫌や」「こんな政治じゃ、だめよね。同じ人間なのに」と語っていた。

 宇野さんはうどん店で働いたこともあったと言っていた。「いずれお金をためて飲食店を出したい」とも。

 2人は昨年春ごろと秋に相次いで沖縄へ戻った。宇野さんは駅まで見送ってくれた。

 宇野さんが雇用促進住宅から、養子縁組した大阪府豊能町の家族の家へ転居したのは今年2月ごろ。約3カ月後の4月29日夕、ポリ袋に包まれた遺体が淀川堤防で発見された。2人は宇野さんが豊能町に移ったとは最近まで知らなかった。事件を知り、「苦しい時に、(宇野さんに)支えられた。こんな形で亡くなったなんて、信じられない」と悲しんだ。(丸山ひかり)

     ◇

 15日、宇野さんの葬儀が大阪市内の斎場で行われた。宇野さんの実父は朝日新聞などの取材に「この子のために線香を上げなければならないし、しばらくこの子と一緒に過ごすことになるので、そっとしておいてほしい。犯人が捕まれば、私も心安らかになる。早くそうなってほしい」と話した。

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