――皆様の役柄の方を説明して頂ければと思います。

福山「ライナ・リュートはこの物語の主人公ですが、常にいつも寝て、無気力で、やる気を感じさせないで、ずっとさぼっているような人間です。しかし、彼の裏にいったい何があるのか、どんな物語になっていくのかを見て頂いて、彼のキャラクターを掘り下げて頂ければと思います」

高垣「フェリスは金髪碧眼の絶世の美女で、剣も右に出るものはいないぐらいの達人なのですが、表情に乏しいというか、あまり感情を表に出しません。でも、ライナと一緒に旅をするうちに、ちょっと可愛らしさや、クールに見えて茶目っ気もあるようなやりとりも見せるようになります。そして、だんご命です」

小野「シオン・アスタールは一言で言うと、“カリスマ”という言葉がしっくりくるような人です。ですが、今の地位と名声を築き上げ、周りから一目を置かれる存在になった裏には、とても苦しいバックボーンがあります。しかし、彼の目線の先にはもっと大きなものが見えているような気がします。『ローランド王に俺はなる!』というキャラです(笑)」

大浦「キファは明るくて、勉強もそこそこできて、ついでに容姿端麗な子です。ちょっと自分で言うのは恥ずかしいのですが、容姿端麗ってシオンが言ってたので、容姿端麗なんだと思います(笑)」

小野「本心かどうかわかんないけどね(笑)」

大浦「で、ライナのことが大好きで、いつも寝てばっかりいてぐうたらしてるライナのおしりをパンパン叩いて『ほらほら勉強しなさいよ』といって叩き起こしちゃうような、姉さん女房的な感じです。ライナはキファの事をどう思ってるのかわからないんですけども、キファ的には恋人だと思ってるんではないかなと感じています」

杉田「ルシルは、他のキャラクターたちとは一歩引いたところで、全体を見渡しているようなとらえどころの無い人物だと思います。妹二人がとにかく個性的なので、逆に兄とどういう風に会話するのかなというのが一番気になっているところです」

村田「イリスはフェリスとルシルの一番下の妹で、一番感情豊かにしゃべったり、笑ったり、殴ったりしてます。フェリスに使われて一生懸命がんばるシーンを楽しみにしてもらえればなと思います」

――実際にそれぞれのキャラクターを演じてみての感想は?

福山「手応えがどうのというよりも、まさに柳に風といった感じのライナであり続けることに集中して毎回収録をしています。やる気がないというのがどういう所なのかとか、いろいろと寝てばっかりで周りと関わろうとしないとか、常にめんどくさいと言ってるところの本心はどこにあるのかとか、いろいろ考えつつではあるんですが、表面的にどのように見せていこうかと、今までやってきた中でも自分の中で考えることが山積みなキャラクターです。オンエアを見てもらって、皆さんの感想を早く聞きたいなと思いながらも、毎回全力でやらせてもらっています」

高垣「どういう風にフェリスらしさなのだろうと考えながら向かわせて頂いています。さっきもシオンさん、いえ小野さんがおっしゃられていたように、みんなバックボーンがあって、フェリスの生い立ちや無表情な中の変化感じながらお伝えするのは難しいです。PVをアニメーションの前に撮らせて頂いたのですが、そのときの現場でライナとのやりとりで、『あっ、こういうことなんだ』って、うまく言えないんですけど、福田さんのライナの声を聞いたことで、自分の中ではまった部分があったので、その感覚を大事していきたいです」

小野「シオンという役柄は、しゃべりも達者ですし、関わり合いになる仲間たちとか、外交しなければいけない人たちとか、非常に人との接点が多いキャラクターです。ただ、本当に腹を割って心を通わせてしゃべる人がほぼ皆無ですね。会話になっているようで、実は裏でずっと別のことを考えていて、そのために話しをしているような部分がありますので、そこは演じていて非常に苦しいです。またさらに、モノローグがものすごく多いので、なんか僕に対する罰なのかなと(笑)。でも、苦しい思いをした分、この先に明るいものが見えるのかなと思って、そういう光みたいなものを信じながら、いつも演じております。でも、役者としてはやり甲斐があるキャラクターだと思っております」

大浦「物語の根幹みたいな部分は国と国との争いであったりとか、結構殺伐とした中で、わたしが演じているパートは、恋愛とか女の子らしい部分とか、殺伐とした部分とは別に見てもらえる恋愛要素の部分だと思います。ライナに対する気持ちとか、ある意味執着っぽいものを感じるんですけど、そういうものをうまく演じられたらいいなと思っています」

杉田「ルシルは、演じている人間にすら、キャラクターの本質とか核心に迫る部分を見せない印象がありますね。キャラクターに置いて行かれないように、誠実に演じられるように思っています」

村田「イリスは出てくるといつも騒がしくて、これからどんどん物語が進む中でも、イリスが登場することで場が和んだりとか、笑いが出てくるシーンが多々あります。そういう所を楽しくも、みんな大好きだよっていう気持ちで、純真無垢に演じていきたいなと思っています」

――見所やメッセージをお願いします。

福山「作品全体がすごくテンポよく、そして、それぞれがお約束的な、まるで夫婦漫才なのか乳くりあってるのかわからないような、日常の無駄話とかも織り込まれながら物語が展開していきますが、その裏に世界とそれぞれの人物が抱えた、触れれば壊れてしまいそうなバックボーンなどがこのアニメでどのように描かれていくのか、そういうところも注目するポイントだと思いますので、この『伝説の勇者の伝説』を知ってる方も知らない方も、アニメを見て今後どのように展開していくのか、楽しみに毎週見守ってください」

高垣「この作品は原作がとても長く愛されてきた作品で、そのアニメ化ということで、関わる方の並々ならぬ情熱と愛をひしひしと感じながら向かわせて頂いています。登場人物もすごく多いですし、それぞれの人がどのように関わり合っていくのかとか、中心人物たちだけではなく、端々まで物語を見守って頂きたいと思いますので、どうぞ応援をよろしくお願いします」

小野「非常にスタッフさんの熱意を感じる作品です。それにキャスト陣がすごく若くて、しかもみんなすごくいいチームワークで来ているので、そういう意味では、現場では手応えを感じながらやらせて頂いています。スタッフさんの熱意に負けないように、ぼくたちも熱をつけて、それがファンの方々にも伝わると信じて演じておりますので、これからもよろしくお願いします。『ローランド王に、俺はなる!』 大事なことなので2回いいました(笑)」

大浦「それぞれのキャラクターが悩みを抱えてる理由とか、事情とか、ダークな部分だったりとか、本当にみんないろんなものを抱えているので、それがどのように描かれて、そして、解決するのかしないのか、そのことに関わるいろいろな事件とか起きてくると思うので、それがこの先どうなっていくのか楽しみです。どうか楽しみに待っていてください」

杉田「たとえば、持つものと持たざるもの、様々な対比の図によって、この世界観が光ってると思います。他の誰かが持っているもの、能力、個性、そういうったものに興味を抱いた瞬間から、この作品の楽しみの入り口が見つかるのではないでしょうか」

村田「長い間アニメ化が待たれていた作品ですので、スタッフの皆さんやキャストの皆さん、関わってるみなさんの愛が本当にすばらしい作品だなと思います。これからどんどん新しいキャラクターもたくさん出てきて、どのように関わっていったりとか、彼らなりの正義の中でそれがどのように進んでいくかとか、見所が本当にたくさんあると思うので、ぜひぜひチェックして頂きたいと思います」

――最後の最後に、ライナ・リュート役の福山さんに一言締めていただきたいと思います。

福山「語り出せば尽きないぐらい、この作品に対してスタッフやキャスト全員が熱を込めて、これからも収録や制作を続けていきます。楽しい所とそしてシリアスな所をすべてを作品と同調させてみなさんにお届けできるように鋭意がんばっていきますので、みなさん、ぜひ楽しみにしてください」



【関連リンク】
TVアニメ「伝説の勇者の伝説」公式サイト
『伝説の勇者の伝説』第1話先行上映会開催決定!福山潤、高垣彩陽、小野大輔もゲストとして登場!
「伝説の勇者の伝説」2010年初夏TVアニメ放送予定!メインキャストも公開

(C)2010 鏡貴也/伝勇伝製作委員会
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