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大阪・高槻のポリ袋遺体:遺棄、発見前夜か 夕方「ポリ袋なし」

女性の遺体が見つかった現場周辺を調べる捜査員ら=大阪府高槻市で30日午前10時34分、幾島健太郎撮影
女性の遺体が見つかった現場周辺を調べる捜査員ら=大阪府高槻市で30日午前10時34分、幾島健太郎撮影

 大阪府高槻市の淀川堤防斜面で29日、ポリ袋に包まれた女性の遺体が見つかった事件で、28日午後11時ごろに現場近くを通った男性が「ポリ袋を見た」と府警に証言していることがわかった。人通りが多い同日夕の目撃者はおらず、府警高槻署捜査本部は28日夕から深夜に遺棄された可能性が高いとみている。また、遺体は腐乱しておらず、死後1~2日とみられる。捜査本部は身元確認を急ぐとともに、30日にも司法解剖して死因を詳しく調べる。

 捜査本部によると、10代後半~40代とみられる女性は身長163センチで中肉。首筋までの髪で、茶髪交じり。グレーのジャージー、モスグリーンの綿製ズボン、黒い靴下の上に白いスニーカーをはいていた。右手中指に指輪をしており、身元を示す所持品はなかった。

 女性は両足を曲げて抱え込むような状態で、頭部から両足にかけては黒いポリ袋、下半身部分から半透明のポリ袋がかぶせられていた。首に絞められたような跡があったが、目立った外傷や着衣の乱れはなかった。

 遺棄現場は堤防の道路から約10メートル下の斜面の草むら。近くの男性は28日午後11時ごろ、現場そばの歩道を通った際にポリ袋を見つけていた。男性はゴミと思ったという。しかし、同日午後4時ごろに同じ場所にいた別の男性は「ポリ袋はなかった」としている。

 一方、ポリ袋には小さな傷が複数あった。堤防の道路(幅約4メートル)は車が通行できるため、捜査本部は何者かが車で遺体を運び、斜面下に遺棄した可能性もあるとみている。

 交番に届けた女性(60)は「散歩をした29日午前7時半ごろ、ポリ袋を見つけた。ゴミと思ったが、午後5時ごろの散歩で、スニーカーと両足のすねのようなものが透けて見えた」と話した。現場は阪急京都線上牧駅の南東約1キロで、周辺は閑静な住宅街。

毎日新聞 2010年4月30日 大阪夕刊

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