政府の口蹄疫(こうていえき)対策本部は、宮崎県での感染拡大を抑えるため、発生地から10キロ圏内の牛や豚にワクチンを投与したうえで殺処分する追加対策を決めました。農家への補償は360億円を超える見通しです。
政府は、感染が拡大している宮崎県川南町を中心とした半径10キロ圏内にいるすべての牛と豚にワクチンを投与し、その後、殺処分します。ワクチンで感染の拡大を遅らせ、殺処分までの時間を稼ぐ狙いです。殺処分の対象は新たに20万頭以上増え、合わせて約32万頭となります。処分する際に政府が農家に支払う補償額は、360億円以上に上る見込みです。一方、宮崎県西部のえびの市については感染例が4件と少なく、今月13日以降は感染が確認されていないため、政府はしばらく経過を観察する方針です。
映像提供:宮崎県