ワクチン「合意に至らず」 政府と地元、補償めぐり口蹄疫問題で、宮崎県川南町の内野宮正英町長らが20日、政府現地対策本部の山田正彦農水副大臣と面談し、発生農場から半径10キロ圏内の牛と豚全頭へのワクチン接種と、殺処分方針について意見交換した。副大臣は終了後「合意には至っていないが、接種の必要性は分かってもらっている」と記者団に述べた。 殺処分に伴う補償内容にあいまいな点があることが、問題として指摘されたという。 山田副大臣は「具体的に詰めることは簡単ではない。(支援は)約束するので、接種にぜひ協力していただきたい」と地元理解を得たいとの姿勢を示す一方で「どの段階で開始判断するかというのもある。できるだけ早くやりたい」と述べた。 一方、川南町の内野宮町長は報道陣に「発生していない地域では抵抗があるのは当然。補償がないと(農家への説得は)難しい」と指摘する一方、迅速なワクチン接種が必要との認識も示した。 【共同通信】
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