サッカーW杯:専門家が選ぶベスト11「FW&MF編」

ツートップの一角は李東国、金正友は陰の大黒柱

MF陣は史上最強、李青竜は「第2の朴智星」

 サッカー専門家8人が選ぶ、韓国代表「ベストイレブン」。MF・FW陣の中で専門家全員の票を集めたのは、朴智星(パク・チソン)と朴主永(パク・チュヨン)、李青竜(イ・チョンヨン)の3人だった。3人とも、自他共に認める韓国の攻撃の要だ。

 韓国代表キャプテンの朴智星は、平均9.3点の最高評価で、全選手中ただ一人9点台をマーク。次いで李青竜(8.9点)、朴主永(8.8点)の順だった。

 韓国代表を率いる許丁茂(ホ・ジョンム)監督は最近のインタビューで、最大の悩みはFW陣の構成だと何度も語っている。朴主永はFWとして最終代表入りがほぼ確定した状況だが、朴主永と前線でコンビを組むFWの人選が、許監督にとって最大の頭痛の種だ。

 専門家の意見もほぼ一致していた。FW朴主永について異論はなかった。世宗大のイ・ヨンス教授は朴主永について、「ワントップでもツートップでも自分の役割をこなし、ボールを奪われれば守備もこなせるクレバーな選手」と高く評価。だが、朴主永のパートナーとして、過半数の票を集めたFWはいなかった。FW候補6人のうち、朴主永に次いで票を獲得したのは、3票を集めた李東国(イ・ドングク)。エクアドル戦で太ももを痛めたものの、早ければ2週間で回復する見込みだという。

 元五輪代表監督の朴成華(パク・ソンファ)氏は、李東国について「これまで機動力に問題があったが、基本的には得点力があり、経験豊富な選手」と評価。MBC ESPN放送のチョン・ヒョウン解説委員も、「初戦で対戦するギリシャは、FW・DFとも190センチを超える長身選手が顔をそろえる。ヘディングで競り合うためには、韓国のFW陣で最も高さのある李東国が必要」と語る。一方で、朴主永をワントップに据え、4-5-1(または4-2-3-1)のシステムにしてMFを強化すべきとの意見もある。そのため、FW陣への票が集まらなかったとみられる。 許監督が「スーパーサブで起用」と明言している安貞桓(アン・ジョンファン)、 最近調子を落としている李根鎬(イ・グノ)の両選手には、1票も入らなかった。

 MF陣は、韓国が最も誇れる部門で、歴代のワールドカップ(W杯)韓国代表の中でも「史上最強」と評価されている。朴智星は言うまでもないが、16日のエクアドル戦で追加ゴールを挙げるなど急成長を遂げる李青竜に対し、期待を示す専門家が多かった。MBC ESPNのイ・サンユン解説委員は、「李青竜は、いわば韓国代表の心臓部。体力がやや低下しているようだが、その点だけカバーすれば、朴智星を超える活躍も期待できる」と語った。

 李青竜と共に活躍が期待される奇誠庸(キ・ソンヨン)は、8人中7人から票を集めたものの、満票獲得とはいかなかった。奇誠庸をベストイレブンから外した専門家は、「ゲームメーク、フリーキック、攻撃まですべてこなせるが、逆に決め手に欠ける。スタメンではなく、スーパーサブで起用した方がいい」との意見を示した。守備的MFの金正友(キム・ジョンウ)は、意外にも8人中7人から票を獲得。目立つプレーはしないが、激しいプレスで相手の攻撃を食い止め、チャンスを生み出すなど、代表の隠れた大黒柱として必要な選手と評価された。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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