天ぷら粉にネズミ混入、メーカーに改善命令(上)

食品医薬品安全庁「袋詰めの段階でネズミの死がいが混入された可能性大」

メーカー側「拡大解釈されては困る」

 相次ぐ異物混入事件で食品業界が危機に直面している。

 最近、韓国のスーパー大手Eマートの自社ブランド製品「Eマート天ぷら粉」からネズミの死がいと思われる異物が発見された。調査を行った食品医薬品安全庁は19日、「DNA検査を通じて、異物はネズミの死がいだということが判明した。生産工場に対する現場調査の結果、工場周辺でネズミが発見された。製造過程で混入した可能性があるため、製造元の三養ミルマックス社に対し、施設改善命令を下した」と発表した。しかし、ネズミがどの製造過程で混入したかは確認できず、食品医薬品安全庁傘下の危害事犯中央調査団が2次原因の究明に当たる方針だ。

相次ぐ死がいの混入

 今回の事件は今年1月、京畿道烏山市在住の主婦がEマートで同製品を購入し、先月開封したところ、ネズミの死がいが混入しているのが発見されたもの。食品医薬品安全庁は今月10日と11日に同社の忠清南道の牙山工場で現場調査を実施したところ、問題のネズミと同種のネズミ1匹が、工場の冷蔵倉庫のネズミ捕りにかかっていた。加えて、問題の製品を製造した昨年9月17日ごろ、外部防疫会社のモニタリング調査でもネズミ4匹が発見された。

 食品医薬品安全庁の関係者は、「天ぷら粉を袋詰めする工程室はドアが多く、ネズミが出入りすることが可能だったとみられる。ネズミの混入原因との結論付けはできないが、ずさんな製造環境、施設管理によるものと判断し、施設改善命令を下した」と語った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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