ろうそくデモ2年:騒動の主役たちが本紙批判(下)
京郷新聞のK記者は2年前、「狂牛病の牛1頭を食べれば、5万5000人が感染の危険にさらされる」などと恐怖感をあおる記事を書き、記者賞を受賞した後、1年間にわたり、家族と米国研修に出掛けた。本紙取材に対し、K記者は米国産牛肉はもちろん、ハンバーガー、ビーフジャーキーなどを全く食べなかったと述べ、本紙はそれをそのまま記事にした。K記者は「質問と回答は正確に書いたが、(発言の)全体的趣旨が反映されていないため歪曲だ」と主張した。
vCJDがエイズのような大きな災いの始まりになり得ると報じたMBCのS医学専門記者は、本紙の取材に対し、「政府が100%危険だと言ったならば、わたしは安全だと言ったはずだ」と語り、本紙もそれを見出しに記事化した。S記者は本紙記事が掲載されると、「少しでも危険性があれば、指摘すべきだという一般論を話したのに、朝鮮日報はそんな見出しを付けた」と主張した。しかし、S記者は「一般論」について語ったのではなく、本紙が引用したS記者のコメントはまさに発言そのままの内容だ。
デモに参加し、「ろうそく少女」と呼ばれた女子学生は、「(集会を組織した団体の)『ナヌム文化』が書いた原稿に同意し、(それを)読み上げたもので、『考えもなく』読み上げたわけではない」と左派メディアに語った。しかし、オーマイニュースの取材に対しても、女子学生は「当時家庭内の問題で苦しんでおり、冷静な判断ができなかった時期で、誰かに刺激されるとすぐ泣き出すほど感受性が鋭かった」と振り返った。ナヌム文化はそんな少女に原稿を差し出し、ステージで朗読させたのだ。
左派メディアは、少女が「良心の呵責(かしゃく)を感じたと話してはいない」と反論したと報じたが、本紙記者の取材メモにはそう語ったことが記録されている。本紙はこの少女だけでなく、すべてのインタビュー対象者の発言を記録した取材メモを持っている。
これについて、メディア学者は「世界のどのメディアも、取材源の発言を速記録のようにそのまま丸写ししては書かない」と語った。鮮文大の黄懃(ファン・グン)教授(メディア広告学)は、「メディアが取材源をインタビューした後、記事化する価値があると判断される重要部分を抜き出して書くことは至極当然のことだ」と指摘した。
2年前に狂牛病の恐怖をかき立てた主役たちとメディアは、彼らが叫んだ狂牛病による「大災害」はどこに消え去ったのかという疑問には答えず、客観的な事実がないまま、「政治的攻撃」だけを続けている。
チェ・ギュミン記者
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